冷たい視線 ページ35
朝、少し早めに会社に行って、誰もいない非常階段に座り込む
A:「寒っ……」
今は…7時か
8時になったら社長室行って謝ろう
それまでどうやって誤解を解くか考えないと…
あーでもない、こーでもないって一人でブツブツ言ってると
後ろの扉がガチャっと開いた
玲於:「あ。」
A:「あ…」
私の顔を見た瞬間、くるっと背を向けて
戻ろうとする玲於くん
待って、行かないで
A:「待って玲於くん…!」
玲於:「…なに?」
昨日向けられた冷たい視線
それが今、また向けられた
体がビクッと凍りついて
そのままため息をついて、玲於くんは出て行った
泣くな、泣くな
必死に零れ落ちそうな涙を我慢して
落ち着いた後、部署に戻って、自分のイスに座った
もう1回、玲於くんに話に行こう
ちゃんと、怖がらないで
みく:「Aおはよー」
A:「みくりんおはよ」
みく:「昨日はごめんね!どこまで進んだ?」
A:「全部終わったよ。はいっ」
みく:「え、あの量を!?さすがA…ありがとね!今度なんか奢る!」
A:「全然いいよ。それより、アツムくん大丈夫?」
みく:「それがさ、インフルエンザっぽくて。1週間は会社休みかなぁ」
A:「そっか…。仕事に詰まったら手伝うからいつでも言ってね」
みく:「うぅ〜ありがとう〜」
…よし、玲於くんのところに行こう
A:「私ちょっと社長室に行ってくるね」
みく:「おっと、今日もパシリですか?」
A:「助手です!笑」
助手だなんて……そんなの嘘だけど
玲於くん困らせてばっかりで
それでもいつも玲於くんは私に優しくしてくれたのに
私の行動ひとつで、玲於くんを傷つけた
だから、ちゃんと謝りたい
コンコンッ
玲於:「はい」
玲於くんの声…
緊張する…
A:「し、失礼します…」
玲於:「なに、どうし……」
A:「あの、玲於くん、昨日のことを…」
玲於:「今仕事中ですけど。」
A:「…社長、話を聞いてくれませんか?」
玲於:「宮川さん、公私混同しすぎじゃないですか?」
宮川さんって……
普段呼ばないじゃん…
そんなに距離とらなくたっていいでしょ…
さすがに私だって傷つくよ…
玲於:「仕事の相談がないなら早く出て…」
亜嵐:「玲於!Aちゃん!」
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青空(プロフ) - 私がとても大好きな作品で、ちょくちょく読み返してます!更新するのはきびしいですか? (8月23日 21時) (レス) @page50 id: 0e21f544e4 (このIDを非表示/違反報告)
はづき - とても好きな話です!更新楽しみにしてます! (2021年10月18日 22時) (レス) id: 62c8e2f6f9 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - 計画的ウエディングとても好きなお話で何度も読み返しています。今でも続きを楽しみに待っています! (2021年1月29日 7時) (レス) id: 7cf48aa385 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - ラブリさん» 嬉しいコメントありがとうございます!ぜひ最後まで読んでくださいね(^^) (2020年6月15日 10時) (レス) id: d684fb85dd (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - ぷーさん» 読んでくださってありがとうございます♪最後までよろしくお願いします(^^) (2020年6月15日 10時) (レス) id: d684fb85dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2020年3月27日 3時