もうじき ページ10
〜隼side〜
玲於:「ねぇ、隼。隼なら銃で殺されるのと、チェーンソーで殺されるのどっちがいい?」
『…いきなりどうしたんだよ』
玲於:「いいから答えて」
『…銃』
玲於:「なんで?」
『…頭とか、心臓を一発で狙えば苦しまずに死ねるから。』
玲於:「そっか。…じゃあ、俺はあえてチェーンソーにしよ。」
軽い口調でそう言うと、
ヒョイっとチェーンソーを持ち上げた
なんでそんな平気な顔してられんだよ…
玲於:「そりゃあ、チェーンソーの方がいたいよね。肉とか骨とか切るわけだし。」
『ねぇ玲於』
俺が言い終える前に
玲於はチェーンソーのエンジンを入れた
ウィーンっていう音が全体に響き渡る
龍友:「玲於。よせ。やめろ。今すぐエンジンを…」
玲於:「ごめんもう無理。」
そう言うと、玲於は自分自身の腕にチェーンソーを当てようとした
『玲於やめろ!』
俺は玲於に向かって走っていって
来んな!っていう声がしたけど無視して
気付いたら、右腕が無かった。
『あ…あぁぁ……い、痛い…痛いぃぃぃ!』
龍友:「隼!」
亜嵐:「隼!」
玲於:「隼…ごめん。」
血と涙でいっぱいだった
ただほんとに痛くて痛くて、今まで無くてはならなかった右腕が、地面に落ちてるのに驚いた
俺、死ぬのかな…
玲於:「あぁぁぁぁぁ!痛い!痛い!うぁぁぁ!」
『れ、玲於……!』
龍友:「も、もうやめろ!もういいから!死ぬやろ!」
玲於:「だ…め。あ、足も……」
玲於の左腕がぽとっと落ちた
玲於の顔も涙でグチョグチョ。
痛い痛いって何度も何度も叫びながら
でも、決して手を止めることなく
ついに左足まで切断した
玲於:「はぁ……はぁ…いてぇよ…」
『玲於…もう…いいから……』
玲於:「隼ごめん……隼の腕まで切断するつもりは……なかっ……」
最後まで言い終えずに、
玲於の体は前に倒れた。そして、そのまま動かなくなった
多分、大量出血で、死んだ。
『玲於……玲於ぉぉぉぉ!』
龍友:「玲於!おい!おい!」
『なんっ……嘘だろ……ゲホッ!ゲホッ!』
龍友:「隼!大丈夫か!?」
『わ…かんない…けど、もう…いいや。』
もう分かる。
俺はもうじき死ぬんだ
・
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こもりん(プロフ) - 亜嵐LOVEさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます…!かくれんぼはかなり頭を使いました笑 期待に応えられるように頑張ります! (2020年4月9日 19時) (レス) id: d684fb85dd (このIDを非表示/違反報告)
亜嵐LOVE - めっちゃ面白かったです!なんでこんなお話思い付くんだ……こもりんさんの作品大好きで、計画的ウエディングも読んでます!これからも応援します! (2020年4月9日 14時) (レス) id: 1d6fa76e88 (このIDを非表示/違反報告)
恋美(プロフ) - すごく感動しました(´;ω;`) (2018年7月27日 16時) (レス) id: 5a5b4fdbbd (このIDを非表示/違反報告)
白濱の海岸 - 涙が止まらなくてヤバイです。(´;ω;`)(;_;)/~~~ (2018年5月6日 16時) (レス) id: b41e986af5 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - 完結おめでとう!北人くんのお話書いてくれて本当にありがとう!すごく感動した〜泣ほんとにラストなんて、ヤバい!!みづにこのお話書いてもらってよかった!番外編の方も頑張ってね!応援してる!またコメントさせてもらうね!←もうすでにしてるけど...笑 (2017年11月5日 12時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年6月22日 22時