かくれんぼ２

どうか ページ9

晴美:「玲於くんなにするの？」


『新ルールの恐ろしさを教えるって…』


楓:「どういうこと？」









だいたい分かる。


あの場には、チェーンソーと銃があって、


新ルールの恐ろしさを証明するってことは、


誰かを殺すってこと




多分、有り得なくはないと思う









萩花:「玲於の声がしたんだけど、なんの騒ぎ？」


『萩花ちゃん！夏恋ちゃん！』


萩花:「あ！A！無事だったんだ！よかったー」


『萩花ちゃんと夏恋ちゃんも一緒でよかったよ！』


萩花:「いやぁ、ほんとに死ななくてよかった。楓も反省してたし。ね？」


楓:「あの時の自分はどうかしてた…」


夏恋:「ねぇ。なんか、反対側の校舎から顔を覗かせてるメンバーがいっぱいいるんだけど…」









あれだ。


さっき、玲於くんが叫んだから、



寄ってきたんだ。









隼:「玲於、やめろって。」


玲於:「やめない。俺がやらなきゃダメなんだよ」


龍友:「隼も他のみんなも殺すな。殺すなら俺でいい」


隼:「いや、龍友くんが死ぬくらいなら、俺でいい」


玲於:「うっせーな。誰も殺さねぇよ」









揉めてる。


ここからじゃ何を話してるかよく聞こえないけど、


嫌な空気が漂ってる









「玲於ーーーーー！」


萩花:「うわっ。なに？」


夏恋:「この声、亜嵐くんだよ」


亜嵐:「銃にもチェーンソーにも触んなよ！」









たくさんの人が止めに入ってる。


これで玲於くんも落ち着けば…









玲於:「亜嵐くん！…それ以上何か言ったら隼殺すよ？」


萩花:「ねえ、玲於どうしちゃったの？」


『分かんないよ。このゲームに洗脳されたのかな…？』









どうか…



どうかこの新ルールで誰も死にませんように。




心の底から私は願った




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