返して ページ7
〜夏恋side〜
走って走って
学校の隅から隅まで探し回って
それでもお姉ちゃんは見つからなくて
『まさか死んでないよね?』
急いでスマホを取り出して確認するけど
メールは届いてなかった
よかった。お姉ちゃんはまだ生きてる。
誰かに捕まる前に見つけないと
私の大事な大事なお姉ちゃんだから
あと20分で今日のゲームが終わる
私はもう死ぬ覚悟ができてるから
お姉ちゃんは生きて…!
曲がり角を曲がろうとしたら、反対側から来た誰かとぶつかって
その反動で後ろに尻餅をついた
『いたた……ごめんなさい』
希:「いや…こっちこそごめん」
ぶつかった希ちゃんも衝撃を受けたみたいで
私みたいに尻餅をついてた
『立てる?』
希:「うん。大丈夫。…うっ…!!」
『え!の、希ちゃん!』
希:「あ…ぐっ…!」
な、なんで!?
私捕まえて……あ…。
もしかして、触れちゃダメなの?
今ぶつかったってことは、希ちゃんは私に触れたってことで
私は鬼、希ちゃんは逃走者…
『ねぇ!違う!これは間違いです!お願いだから首輪を緩めて!』
希:「あ…あぁ……ごぼっ」
『ねぇ、希ちゃん!希ちゃん死なないで!ねぇ!ねぇ…』
ダメだった。
希ちゃんは死んだ。
私が希ちゃんを殺したんだ…
私は…人殺しになったんだ
『うわぁぁぁぁぁ!』
涙が止まらなかった
悔しかった。
希ちゃんごめんね…本当にごめんなさい
7分くらい希ちゃんの死体の前で泣き崩れてると
大きなブザーの音が鳴り響いた
《2セット目のかくれんぼはこれで終わりです。本日のゲームは全て終了したので、ゆっくり休んでください》
なんでこんなゲームをしなくちゃいけないの?
どうして殺しあわなきゃいけないの?
『…みんなの命を返してよ。普通の日常を返してよ!私の命と引換でいいから!』
その言葉と同時に
首輪が徐々に閉まってきた
苦しい…痛い…
でも、抵抗は絶対にしない
私の命でまたみんなが生き返れるなら…
そこで私の意識は途絶えた
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あらこもり - 豚野郎の方が私は多い笑デブぅぅぅぅぅだから笑笑 (2017年6月23日 19時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» ほとんど黒髪や笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - 黒髪なんだもん笑豚野郎でもあるけど笑笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - 唯愛さん» コメントありがとうございます!更新おそくて本当に申し訳ないです。読み続けてくれると嬉しいです! (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» 黒髪笑笑 ご丁寧にありがとう笑 (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年4月3日 15時