かくれんぼ

使命 ページ46

杏奈ちゃんの死体を見て




しばらくその場から動けなくなった。




やっぱり信じられない。


なんでこんなにいい子が殺されちゃったの？



誰かに恨まれるような人じゃないのに…









萩花:「女子だけに限るとは限らないから、一応男子にも聞こう。」


楓:「絶対見つけて…罪を償ってもらう。」


『誰なんだろうね…』









本当は誰かなんて知りたくないけど。



知らない方が私たちお互い幸せじゃない？




誰も傷つかずに済む。



これって綺麗事なのかな。









広臣:「あ、Aと、萩花ちゃんと楓。」


萩花:「登坂さん。」


広臣:「あ。さっきさ、杏奈ちゃん来てなかったじゃん。さっき岩ちゃんと探してたらさ、杏奈ちゃんのチケット見つけたんだよね。死んでたってこと？」


楓:「…実は、死んでたんです。…あの、こんな状況で疑ってるわけじゃないんですけど、登坂さんと岩さん、杏奈のこと殺してないですよね？」


岩田:「いや、俺らは殺してないよ。実際、死体も見たわけじゃないし。このチケットを見つけて初めて知ったって感じ」


『ですよね。すみません。こんなこと聞いて』


広臣:「まあ、しょうがないな。誰も死なないはずの1日だったはずなのに、ひとり死者が出たんだから。それに、今回は意図的に殺した。」


萩花:「それが許されないことなんですよ。意図的なんて…最低人間がやることです」









今回は杏奈ちゃんのチケットがすぐに見つかったからよかったけど…




もし見つからないまま終わっちゃったら、


もう二度と会えないまま後悔する。





ちゃんと謝ってもらおう。





でも、今回死んだ人は、今までかくれんぼをしてきた記憶は覚えてるのかな？




すべて消されてるっていう可能性もありうることで




いや、それは後で考えればいいか。





今は、チケットを探しながら、杏奈ちゃんを殺した人を見つける。





それが今の私たちの使命。









楓:「次行こう。」


萩花:「うん。」









登坂さんたちと別れて、



私達はまた探し始めた。




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