かくれんぼ

変な子 ページ43

〜萩花side〜




よかった。




本当によかった。






また夏恋に会える。



今度はちゃんとお姉ちゃんが守るからね




だから勝手に死んじゃダメだよ。






2人で…みんなと一緒に生きよう。









伶菜:「ねぇ、杏奈は？」


真波:「確かに。どこいったか誰か知らない？」


伶菜:「ていうか、杏奈と一緒に行動してた人いないの？」


A:「っ………」









Aがさっきからずっと下を向いてる




夏恋を見つけてきてくれた時からずっと。






この短時間の間に何かあったのかな？



それとも、本当は夏恋が見つかったの嫌だった？






でも夏恋と仲が悪い訳では無いし…





きっと私が聞いたって何も教えてくれないことくらい分かってるからなぁ…




一人で背負い込むところ、Aの悪い癖だよ。






私だって、Aの役に立ちたいよ。



妹を見つけてくれたんだから…









楓:「…あの、私、杏奈と一緒に行動してたんだけど、途中で居なくなっちゃって…別行動になったまま結局合流出来なかったんだよね」


伶菜:「そっか…」


直己:「まあ、今日は誰も死なないし、そこまで心配することないよ」


真波:「そうですよね。」


亜嵐:「あの、生き返る人もわかったことですし、後半戦も再開しません？」


広臣:「そうだな。まだ見つかってない人もいるわけだし」


北人:「あ、じゃあ、解散で！集まってくれてありがとうございました」









さて。解散したし、私も誰かの力になれるように頑張ろう。









『A、探しに行こう』


A:「……。」


『A？』


A:「…あ、いや、…ごめん。行こっか。」


『うん…。』









ほら、



やっぱ変だよこの子。






きっと何かあったんだ。







･

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