かくれんぼ

ピリピリしてる ページ35

〜涼太side〜




亜嵐:「ほんとに俺でいいの？」


『いや、だってさ、亜嵐くん以外にいないじゃん』


亜嵐:「まあ、そうなんだけどさ。」


『それにさ、目的のメンバーも一緒でしょ？』


亜嵐:「メンディーくん、裕太くん、龍友くんでしょ？」


『そう。焦って探すより、誰かと探した方がいいでしょ？それにさ、こういう時じゃないとパフォーマーのみんなと一緒にいれないし』


亜嵐:「確かに。ゲーム中はいやでも敵だからね…」









こんなに仲がいい俺らなのにさ、やっぱ殺し合いなんて似合わないって



だからこの敗者復活戦でみんなを生き返らせて


またリセットして




今度こそみんなで生き残る




たとえどんな手を使ってでも









『早く探そ。ぼーっとしてる時間はないよ』


亜嵐:「まあ、そんなにカッカすんなって。」


『別にしてないって』


亜嵐:「してるよ。態度からピリピリしてんのが伝わってくる」


『…だってさ、生き返らせたいじゃん。何が何でもさ』


亜嵐:「だからって…」









じゃあなに？


亜嵐くんはみんなとまた会いたくないの？




一緒に生きたいとか思わないの？







なんて心の中で思ったけど



ここで仲間割れなんてバカバカしいと思って、ここはぐっと堪えた









亜嵐:「俺の知ってる涼太はもっと穏やかだよ」


『ごめん。もう少し冷静になる』


亜嵐:「まあ、こんな状況だから仕方ないっちゃ仕方ないけどね。実際パートナーも失くしたわけだし。」


『大丈夫。絶対また会うから』









早く行こう。って、亜嵐くんの手を引っ張って




隅々まで探した




てか、範囲広すぎ。


いくら19枚だけだからって学校全体に隠したら、見つかるもんも見つからねぇじゃん





1日なんて短いよ









亜嵐:「あ！涼太！あった！」


『誰！？』


亜嵐:「えっと…青山陸」


『そっ…かー…』


亜嵐:「まあまあまあ、仲間増えたじゃん。な？」


『そうだよね。うん。プラス思考でいこう』









次々。



絶対次は見つけられる






そうやって自分に言い聞かせた





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