殺人ゲーム ページ4
杏奈:「柚ちゃん、私たちのこと捕まえるの?」
柚那:「うーん。捕まえないと、私死んじゃうから」
『誰かが死んだところ見た?』
柚那:「いや、見てない。多分、ただの遊びだよ」
杏奈:「…だよね。よかった」
柚那:「だからさ、捕まえてもいいでしょ?」
杏奈:「えっ…」
柚那:「ただのゲームだし」
柚那ちゃんの手が杏奈ちゃんの肩をめがけて伸びていく
あと10cm…5cm…3cm…
1cm…
その時、ブザーの音が鳴り響いた
《本日のかくれんぼ1セット目終了です。お疲れ様でした。2セット目も頑張ってください。鬼は、時間外に逃走者を確保しても捕まえたことにはならないので気を付けて下さい》
『…終わったー』
杏奈:「…怖かった…」
柚那:「杏奈ちゃんごめん」
杏奈:「ううん。…こんなゲームをやらせる人のせいだよ」
柚那ちゃんが杏奈ちゃんに触れる前にゲームは終わって
一気に力が抜けた
こんな思いを一日に二回も体験するのは精神的にもキツイ
『次のゲームはいつからなの?』
柚那:「いつ始まるかわかんないんだって。」
杏奈:「不定期なんだ…それって、逃走者からしたらすごく不利だよね」
とりあえず、さっきいた教室に戻ろうか。って、三人で歩いて旧校舎を出た
鬼と逃走者だからって、仲間割れするわけないよね
…亀裂が入ったりなんて…しないよね?
新校舎の昇降口に入って
階段を登って、さっきいた教室に入る
ほとんどの人が集まってるけど、いない人も何人かいて
息を切らしてる人、震えてる人、泣いてる人
いろんな表情が見えた
璃:「どうしよう…殺すはずじゃなかったのに…」
結莉乃:「璃ちゃん…大丈夫?」
璃:「大丈夫なわけないじゃん…人が死ぬところを目の前で見たんだから!」
『人が…死ぬ?』
陸:「俺も…殺した…」
夏恋:「本物の殺人ゲームだ…ねぇ、どうしようお姉ちゃん!私、次誰かを捕まえないと死んじゃう!」
萩花:「落ち着いて夏恋!…夏恋は、私のことを捕まえればいいから」
夏恋:「やだ!そんなこと出来ないよ!」
殺人ゲーム…
鬼に捕まれば、一瞬にして死んじゃうんだ…
それを考えただけで鳥肌が立って
ボーカルメンバーの顔を恐る恐る見ることしか出来なかった
触れられた後に待っているものは…
死。
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あらこもり - 豚野郎の方が私は多い笑デブぅぅぅぅぅだから笑笑 (2017年6月23日 19時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» ほとんど黒髪や笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - 黒髪なんだもん笑豚野郎でもあるけど笑笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - 唯愛さん» コメントありがとうございます!更新おそくて本当に申し訳ないです。読み続けてくれると嬉しいです! (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» 黒髪笑笑 ご丁寧にありがとう笑 (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年4月3日 15時