誰かのために ページ11
空き教室がいくつかあったから、杏奈ちゃん、晴美ちゃん、楓ちゃんの4人で寝て
2日目の朝が来た
今日もまた残酷なゲームをしなくちゃいけないんだ
そんなことを思う度に、心がどんより暗くなる
ーーー…ぐぅぅぅぅ
やだな。こんな状況でもお腹は空くんだ
2階に上がって調理室に入る
そこには、冷蔵庫が3つほど設備されていて、冷凍食品やレトルト食品がいっぱい用意されてた
殺人ゲームをやらせてるのに、ご飯はちゃんと用意してるんだ
やっぱりこのゲームの意図がわかんない
晴美:「Aちゃん。」
『あ、晴美ちゃん』
晴美:「Aちゃん、どこ行くのかなー?ってついてったらここに入ってったから」
『ごめん。起こしちゃった?』
晴美:「ううん。お腹空いたな。って思って起きちゃった」
『やだよね。こんな状況なのにお腹が空くなんて』
晴美:「ねー。お腹は正直だよ笑」
えへへ。って、いつもみたいな天然笑顔で笑った晴美ちゃん
晴美ちゃんの笑顔って、元気の源かも
この笑顔をまた今日の夜に見れるように頑張ろう
晴美:「Aちゃん何食べる?」
『えっとね…冷凍パスタ』
晴美:「じゃあ、私は牛丼にしようかなー」
『朝から食べるね笑』
晴美:「次いつ食べれるか分かんないからね。食べれる時にガッツリ食べておかないと」
そっか。そうだよね
ゲームはいつ始まるかわからないし
食べないと体力もなくなるし
食欲がなくても、その後のために食べておかないと
晴美ちゃんが私のぶんのご飯までレンジで温めてくれて
2人で向かい合わせに座って食べる
晴美:「…私ね、いざとなったら、誰かのために命を捨ててもいいかなって思ってるんだ」
『…怖くないの?』
晴美:「まあ、怖いっちゃあ怖いよ?でもほら、ドナーみたいなもんだよ。誰かのために自分の命を捨てるってカッコよくない?」
『カッコイイって…』
晴美:「無様な死に方するよりさ、誰かのためになりたいなって思って」
『晴美ちゃんってすごいね』
晴美:「そお?笑」
って、笑ってるけど
すごく勇気がいることだよ
誰かのために自分の命を犠牲にするなんて
カッコよすぎるよ。晴美ちゃん
そんなことを思ってたら
鼓膜が破れそうなくらい大きなブザーの音が鳴り響いた
・
375人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あらこもり - 豚野郎の方が私は多い笑デブぅぅぅぅぅだから笑笑 (2017年6月23日 19時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» ほとんど黒髪や笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - 黒髪なんだもん笑豚野郎でもあるけど笑笑 (2017年6月22日 21時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - 唯愛さん» コメントありがとうございます!更新おそくて本当に申し訳ないです。読み続けてくれると嬉しいです! (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» 黒髪笑笑 ご丁寧にありがとう笑 (2017年6月21日 20時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こもりん | 作成日時:2017年4月3日 15時