終わった ページ33
「え？別れる？」
『もう…辛い。しゅうくんを見る度に苦しくなる』
「は？なんでだよ」
『…みことちゃんのところに行けばいいじゃん。なんで、言ってくれないの？なんで秘密にして、二人でイチャイチャしてるの？』
「…それは誤解だって」
『誤解じゃない！私見たから！…もう、終わりにしたい。お願い。別れて』
正直びっくりした
今まで心の奥に溜め込んでたものが、口を開いた瞬間に全部出ていくみたいで
こんなに、ストレートにしゅうくんに言えるとは思わなかった
「…苦しめてごめん。俺もこれ以上Aを傷付けたくないから…別れるよ」
『うん。…もう、アドレス消していいよ。私も消すから』
それだけ言って、お金をテーブルの上に置いてから、店を出る
言えたよ。臣くん
私の口で、ちゃんと言えた
なんか、スッキリしたなぁ。
心の奥にあったもやもやが全部取れた感じ
『はぁ。終わった…』
疲れと緊張からの解放で、力が抜けて
その場に座り込む
『あ、臣くんに電話しようかな』
連絡先から臣くんを選択して
電話をかける
＿プルルルル＿プルルルル
臣:「はい。もしもし」
『もしもし。Aです。』
臣:「Aちゃんか。…終わった？」
『終わった。臣くんは？』
臣:「俺もちゃんと話つけといた。」
『そっか。よかった』
臣:「まあ、とりあえずさ、座り込んでないで立ちなよ」
『…え？臣くん近くにいるの？』
臣:「いるよ。後ろ振り向いてみ」
パって後ろを振り向くと
スマホを片手に笑顔で手を振る臣くん
あの笑顔、ほんとに落ち着く
臣:「お疲れ」
『臣くんもお疲れ様』
臣:「Aちゃん、泣くかと思ったけど、意外とスッキリしてるね」
『うん。なんか、言いたいことを全部言った感じ。』
臣:「強くなったじゃん」
『臣くんとさくちゃんのおかげ』
近くにあった公園に立ち寄って
二人でベンチに腰掛ける
『なんか、しばらくは恋とかどうでもいいな』
臣:「そう？俺はもう好きな人いるよ？」
『え？早くない？』
臣:「だって、最近はほとんど一緒にいるからさ」
臣くんの好きな人かぁ…
きっと、モデルみたいな綺麗な人なんだろうな
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです！ (2017年4月3日 12時) (
レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです！ (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう！結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ！今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より１番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こもりん | 作成日時：2017年3月20日 20時
