何も言えない ページ7
合コンの日から一週間
しゅうくんも、これといって変化もなく
いつも通り、私の隣にいてくれる
なんだ。大丈夫じゃん。
なんでもっとちゃんとしゅうくんを信じてあげなかったんだろう。
さく:「A、しゅうが廊下にいたよ」
『うそっ。会いに行ってくる!』
さく:「相変わらずラブラブだなぁ笑」
『しゅうくん大好きだもん笑』
廊下に飛び出して、しゅうくんのところまで
小走りで向かった
にやにやしながらスマホいじってる。
そんなに楽しい会話してるのかな?
『しゅうくん!』
「え、あ、A」
私が来たのに驚いて、
スマホを急いでポケットに入れた。
「気配無くして来るなよ」
『ごめん。…さっき、楽しそうだったね』
「あー…まあ、ね」
『お友達?』
「うん。そんなところ」
なんか、いつものしゅうくんと違う
目を合わせてくれない。
私のこと嫌いになっちゃった?
『しゅうくん?』
「…ん?」
『…ううん。』
私の一言でしゅうくんが離れていくのが怖くて
私からはないも言えない。この関係を崩したくない。
だから私は、しゅうくんのあとを追うのが精一杯で
それしか出来なくて…
「俺教室戻るわ」
『あ、うん。』
私と一回も目を合わせないまま、しゅうくんは、またスマホを取り出して
いじりながら、教室の中に入っていった
さく:「あら。暗い顔してどうしたの。」
『しゅうくん…私のことどうでも良くなっちゃったのかも』
さく:「違うよ。あいつさ、ゲーム好きだからさ、今、集中してんだって」
『私よりゲーム?』
さく:「うわー。独占欲強いー」
『…だって、私さ、両想いになるとか、付き合うとか初めてだし…』
さく:「そうだよね。ピュアなAちゃんには辛いよね」
恋愛初心者の私は、どうすればいいのか分からなくて
ただ、しゅうくんが私のことを好きでい続けてくれますようにって祈るしかない
付き合いたての頃はあんなに笑顔で溢れて幸せだったのに…
さく:「合コンでそんなに人生変わるもんかね」
『変わる人は変わるよ…』
さく:「ここに変わりそうな人がいるもんね笑」
『もう。からかわないでよ』
嫌な人生に変わらなければいいんだけど…
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう!結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ!今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より1番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年3月20日 20時