正門前に ページ14
仕返しするっていう話になって
ほんとはあんまりそういう事をやりたくないんだけど、登坂くんがどうしてもって言うから
ちょっとだけお手伝いすることになった。
『教材運んでて遅れました。』
授業を途中から、参加して
自分の席に座る。
もちろん、しゅうくんとみことちゃんのあんな光景見ちゃったら、授業なんて集中出来なくて
ずっと頬杖をついて外を見てた
気づけば四限目が終わってて
さくちゃんが私の机まで心配して来てくれた
さく:「さっき来るの遅かったね」
『教材運んでたからね』
さく:「にしても遅くない?」
『途中で落としちゃって』
さく:「だから、手伝うって言ったのに笑」
友達に迷惑かけちゃいけない。
自分のことは、自分でなんとかしないと
最近、さくちゃんに甘え過ぎてたからな
さく:「まあ、いいや。ご飯食べよっ」
『うんっ』
さくちゃんといつもみたいに机をくっつけて
向き合って、ガールズトークをしながらお弁当を食べる
そういえば、しゅうくんとみことちゃんは同じクラスなのかな。
同じだったらどうしよう。
私、完全に蚊帳の外だ
さく:「A?どうしたの?止まってるけど」
『…ううん。』
さく:「そういえばさ、最近しゅうがすごく楽しそうなんだよね。廊下でよく見かけるんだけど。Aとデートしたからかな?」
『そう…なんじゃない?私も楽しかったし』
やだな。こんな嘘つくの。
でも、ホントのことも言いたくないし
正直に言うくらいなら、嘘ついた方が全然マシ
さく:「えっ。ちょっ!A!あんた呼ばれてるよ!」
『え?誰に?』
さく:「そんなん、私が知るわけないじゃん!ほら、行ってきなよ!」
ドアの方を見ると、登坂くんが立ってて
手招きしながら私のことを呼んでた
『登坂くん。どうしたの?』
臣:「登坂じゃなくて、臣ね。」
『あ…そうだった』
臣:「今日の放課後、正門前で待ってて」
『分かった』
たったそれだけを言うために私の教室まで来て
でも、何をするのかは教えてくれなくて
やっぱり、よくわからない人。
マイペースなのかな
また、自分の机に戻ってお弁当を食べようとしたら、さくちゃんに質問攻めされて
頑張って話をそらして、登坂…臣くんのことも言わないことにした
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こもりん(プロフ) - いぇすさん» コメントありがとうございます♪ 最後まで読んでもらえて嬉しいです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
いぇす - 最後の部分がタイトルと重なって、もうたまらなくなりました笑笑 すごく面白かったです! (2017年4月3日 12時) (レス) id: 2e838c7f21 (このIDを非表示/違反報告)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» いつも最初から最後まで読んでくれてありがとう!結構早く終わったよ笑 次の作品もお楽しみに♪ (2017年4月3日 0時) (レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - みづ!今回のお話もすごい面白かったよ♪みづがいつもつくるお話より1番早く完結しちゃったんだね〜でもめちゃくちゃ面白いし、キュンキュンした!!新作のお話も楽しみにしてるね♪ (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - そうなんだ〜確かに私も王様ゲーム読んでるけど作者さんすごいよね〜!!全部小説持ってるんだ〜お金持ちですね〜笑私もほしい!!!絶対買ってくれないもん!!いいな〜 (2017年4月2日 23時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こもりん | 作成日時:2017年3月20日 20時