GENE's HOUSE３

一緒に寝る？ ページ24

〜玲於side〜





A:「おじさんって意外とSなんだね。」


『俺も思った』









おっちゃんに全部白状させて

それを聞いた俺とAがおっちゃんを責めて



Aなんてふくれっ面だから。

今思うことじゃないけど

こういう子供っぽいところ結構好きなんだよね









「悪気はないんだよ。お詫びに焼き鳥一週間タダにするからさ」


『まあ、それなら…』


A:「一週間だけ？一ヶ月は？」


「え！？それはちょっと赤字…」


A:「うそうそ笑 それで許してあげる笑」









おっちゃんのことSとか言ってたけど、

AもSだと思う


今の状況がその証拠。


この二人の絡み見てるこっちまで笑えてくるわ。









「そういえば、他のメンバーは知ってるの？」


『うん。教えた。』


「じゃあ、思う存分イチャイチャ出来んじゃん笑」


A:「みんなの前でイチャイチャしないよ。」


「まあ、それもそうだな。でも、夜一緒に寝るくらいなら出来んじゃない？」


A:「うーん…」









眉間にシワを寄せて考えてるA


ちらちら俺の顔を見てきたり



俺の気持ちを伺ってる。

上目遣いで、玲於くんは？なんて言ってきて


もうさ、いちいち可愛すぎ。









『その時の気分じゃない？』


A:「気分かぁ。…気分だよねぇ」


「まあ、仲良くやれよ。やっと両想いになれたんだから」


『たまにはいいこと言うじゃん』


「その上から目線にも慣れたわ笑」









しばらく飲んでから、お会計をして二人で店を出る


少し遠回りをして、川沿いを歩いて

手、繋ごっか。って二人で照れながら手を繋いで


ピュアで純粋な恋。こういう恋もありかな









A:「まさか会うなんて思わなかったね笑」


『ホントだよ。おっちゃんも教えてくれればよかったのに』


A:「まあ、おじさんなりの優しさだよ笑」


『…今日さ、一緒に寝る？』


A:「…え？」


『ほら、おっちゃんも言ってたじゃん』


A:「……えっと。」


『俺じゃイヤ？』


A:「ううん。玲於くんがいい。」









少し恥ずかしそうに、ちょっとだけ間が空いてから、寝る。って呟いた。


ほんの一瞬だけ沈黙ができて、二人で見つめ合って微笑んだ。




言葉じゃ表せないくらい、幸せ。

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