カミングアウト ページ19
『あの…ごめんね』
玲於:「Aは謝んなくていいから。…隼、いい加減にしろよ」
隼:「待って！たんまたんま！これにはちゃんと訳があるから！」
玲於:「言い訳とかいらないから。これ以上Aを困らせないでくれる？」
隼:「ごめんごめん。ほんと、反省してます」
玲於:「罰として、俺のいうこと聞いてもらうから。」
隼:「はい！分かりました！」
隼くん、お気の毒だなぁ。
なんて思ってた最中、突然玲於くんに手を取られて
リビングを通り過ぎて、そのまま玲於くんの部屋に連れていかれた
玲於:「……」
『…ごめんね。怒ってる？』
玲於:「別に怒ってないよ。あの豚野郎にイライラしてるだけ」
ちょっぴり怒り気味の玲於くん。
なんか、話しかける雰囲気じゃないな…
そう思って、自分からは話しかけなかった。
なんか言って。玲於くん…。
玲於:「…もうさ」
『うん？』
玲於:「言っちゃおうか。」
言っちゃう？言っちゃうって……
私たちのこと？
玲於:「なんかさ、隠してんのも面倒くさくなってきた。それにほら、Aに迷惑かけるし」
『ううん。私は大丈夫。大丈夫だけど…』
それって私に合わせてない？
玲於くんが秘密にしたいならまだ隠してたって構わないし
私の思いだけを尊重するんじゃなくて、
玲於くんの思いも私は尊重したいの
『玲於くんは…それでいいの？』
玲於:「それでいいんじゃなくて、それがいい。」
大丈夫だよ。遠慮してないから。って、私の髪の毛をクシャッとした玲於くん
玲於くんと私の考えが一緒なら…
玲於:「ほら、行くよ」
『わぁっ…！』
手を取られて、階段を素早く駆け下りて
リビングに繋がるドアを勢いよく開けた玲於くん。
一つ一つの行動から、
覚悟したんだ。っていうのがよく分かった
玲於:「あの。このタイミングで申し訳ないんすけど」
『あ、申し訳ないんですけど…』
玲於:「俺とA、結構前から、付き合ってます。」
『付き合ってます！』
付き合ってるっていうことをカミングアウトしてから10秒
もう少し、盛り上がっちゃったり、驚いたりするんじゃないかな？とか思ったけど、
私の想像を超える反応で…いや、むしろ、反応がなくて
パッと顔を上げたら、もう、みんなの顔がニヤニヤしてた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 572人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こもりん(プロフ) - あらこもりさん» ありがとう！頑張れ後輩！笑 コメント待ってます♪ (2017年3月21日 23時) (
レス) id: c137379bdb (このIDを非表示/違反報告)
あらこもり - 私のお姉ちゃんと一緒だよ♪私はもうすぐ中学生なのです!!先輩!一生ついていきます!!笑笑コメントすごかったから探すの大変だったよ〜終わっちゃうの本当に寂しいけど、次のお話も読むね♪絶対読む!!! (2017年3月21日 21時) (レス) id: 08e1534ff2 (このIDを非表示/違反報告)
れいか(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！ジェネハは笑とキュンキュンがいーっぱい詰まっている物語てこれを読んでいる時はいつも1人でニヤニヤしてました（笑笑）完結は寂しいですが次の作品も読みたいと思います！！！ (2017年3月21日 17時) (レス) id: 337f21b534 (このIDを非表示/違反報告)
#RS# - めっちゃ、面白かったです！！終わってしまうのは少し悲しいですが新作も読ませていただくので新作の方でもよろしくお願いします！笑 こもりんさん、本当に、本当に、お疲れさまでした！！ (2017年3月20日 23時) (レス) id: f630aaa14e (このIDを非表示/違反報告)
りったん - めっちゃ面白かったです！完結は少し寂しいですが…次の作品も楽しみにしてます(o^^o)長い間、お疲れ様でした！少し時間経ったら番外編的なの読みたいです！笑 これからも頑張ってください！！応援してます(*ﾟ▽ﾟ*) (2017年3月20日 18時) (レス) id: f109b966fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こもりん | 作成日時：2017年3月5日 10時
