GENE's HOUSE３

嘘つくときのクセ ページ12

龍友:「Aちゃん、しばらくは1人行動は避けた方がええかもな」


隼:「それって地味に辛いやつですよね」


龍友:「まあ、ちょっと束縛状態にはなっちゃうけど」


涼太:「連絡取れないからね」


『うん…』






しょうがないよ。

スマホがないんじゃ、連絡出来ないもん


誰かと一緒に行動するしかないよね







『私も頑張って探すから、他のみんなも見つけたら言ってください』






申し訳ない気持ちがいっぱいのまま

深々とお辞儀をした







玲於:「顔上げなよ」


『でも』


裕太:「誰でも無くすことはあるから」






大丈夫だよ。ってみんなが私を慰めてくれた

なんでこんなにいい人ばっかりなんだろう。



優しさの塊だよ。

ほんとに申し訳ない…





亜嵐:「俺も頑張って探すわ」


『ほんと？ありがっ…』






亜嵐くんの顔をパッと見ると

明らかに少しだけ口角が上がってて


微笑んでるっていうよりかは、怪しく笑ってるっていう方が当てはまりそうな笑顔

ゾクッとして、身震いした





『亜嵐くん』


亜嵐:「1回、外を一緒に探そっか」


『…うん。』





何を企んでるの？

あの笑顔は何だったのかな…



家の周辺を探し回って

無いね。って家の中に入ろうとしたその時






亜嵐:「騙してごめんね」






なんて声が聞こえてきた。






『騙す？なんのこと？』


亜嵐:「実はさ、俺、Aちゃんのスマホの場所知ってるんだよね」


『え？どこ？』


亜嵐:「そんなん、タダじゃ教えられないなぁ」





もう何でもいいから、スマホを取り戻したい

スマホのためなら何だってしてあげるよ。




『いいよ。なに？』



亜嵐:「教えてくんない？」







…教える？何を？


別に、亜嵐くんに隠してることなんてないんだけどな






『私、亜嵐くんに言ってないことあったっけ？』


亜嵐:「あるよ。」


『え？例えば？』


亜嵐:「例えば、玲於のこととか、玲於のこととか」





そっちか…

えっと…これ言った方がいいのかな？

言わなかったらスマホ返してくれないよね






『あのね、玲於くんとは何も無いの』


亜嵐:「ほんとに？」


『…ホントだよ』


亜嵐:「嘘だね。Aちゃん、嘘つくとき鼻触んの知ってるから」


『えっ！そうなの？』


亜嵐:「そうだよ？だから、ホントのことを言ってください」




致命的ミス…


まあ、龍友くんにもバレちゃったし、亜嵐くんなら大丈夫か。

普段は優しい人って知ってるから

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