青くんメイン短編集☆10 (ページ10)

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助けの手　part1　＊request　by　かんなさんページ10

智side

智「うわ……」

はあ、と大きな溜め息をつく…

手には、壊れたピンマイク。

ついに、こんなものまで…

もう、何回もあるんだ。

楽屋に帰ってくると、必ず何かが壊れてる。

前は、出前で来てたお皿が割れてた。

その次には椅子の足が折れてて…

ピンマイク、高いんだよ

誰がやってるのかは分からないけど、おいらのが壊れたなら謝りに行かなきゃ。

もう、参ってるのかな……少しふらふらする頭で、おいらはどう誤謝るか考えながら楽屋を出た。

智「音声さん…」

音「はいっ！」

智「すみません…弁償、しますから」

深々と頭を下げる。

マイクの部分が取れかかり、コードの方はナイフみたいなもので切れかかっているピンマイクを、驚いた顔で見つめる音声さんは

音「い、いや！大丈夫ですよ！こちらで処理しておきますから…」

と言って、壊れたピンマイクを受け取ってくれた。

　
智「すみません…」

なんか…精神的にもつらくなってきちゃった…

おいらは何回もペコペコ頭を下げながら、楽屋に戻った。

みんないるかな…？

早くみんなに会って、癒されたい…

雅「あ、リーダー！」

楽屋に入るとみんながいてちょっと安心。

したのもつかの間

潤「これ、どうしたの…？」

智「えっ…？」

今度は、衣装が破かれていた。