part2 ページ3
翔side
次の日
智くんが、トイレに籠っていた。
はじめこそ怪しまなかったが、さすがに15分も出てこないから心配になってくる。
俺はというと、智くんの献身的な看病のおかげが治ったみたいだ
「智く…おおっ」
声をかけようとしたら、ゆっくり扉が開いた。
智くんが驚いた顔で俺を見る。
「しょうくん…おなかは…？」
「ありがとう。もう大丈夫みたい、それより智くん…！」
「おいら？だいじょぶだよ」
いやいや、あなた、すごい顔まっさおだし、
おなか痛いんでしょ…？
俺の、うつしちゃったんだ
それなら今度は俺が、
そう言おうとした時
「ごめん、もういっかい」
トイレに逆戻りしてしまった。
とっさに、ドアに手を挟んで閉められるのを阻止。
何かあったら怖いからね。
あれ、でも鍵閉めるとき気付くか…
と思ったけど気付かれなかったみたい。
それってかなりじゃない？
.
.
「しょ…くん、いる…」
入って間も無く
智くんの声がした。
「うん、いるよ、どした？入ってもいい？」
「んー…っ」
入ると、一通り出し終わったのか
ぐったり壁にもたれかかって座り込んでいた。
「ごめんね、移しちゃったよね…とりあえずベッド行こうか。
あとで病院で診てもらおう？」
「や…ここがいい…」
「ここがいいの？体勢、つらくない？」
「んん…」
「吐くのはあっちでいいし、トイレのときは俺が連れてくるから。
智くんも、そうしてくれたでしょ？」
頷いてくれた智くんをおんぶしてベッドに向かう途中、
俺の背中でちいさな声が聞こえた。
「おれさ、なさけないね…」
「なんで、そんなことないよ」
「んーん…かっこわり…」
「こればっかりは仕方ないよ、俺のせいだし」
智くんがかっこわるいなら、
移した俺のほうがもっと、スーパーかっこわるいよ。
「んふふ…スーパーって」
「じゃあ…ウルトラかっこわるい。俺」
「しょおちゃんの…ばーか…」
「あはははっ(笑)勝手に言ってろ！」
end.
同じ手 part1 ＊request＊あんころもちさん→←バトン ＊request＊まいくさん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 393人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もとの(プロフ) - はるさん» ずっとずっと、優しくて丁寧で心の底からのメッセージをありがとうございます（ ; ; ）！大好きと言ってくださってありがとうございます！こちらこそ、ぜひよろしくお願いします！ (2017年5月24日 0時) (
レス) id: 4b4b9dd124 (このIDを非表示/違反報告)
もとの(プロフ) - はるさん» 本当にお待たせしてしまいました…！読んでくださり、嬉しいなんて言葉では足りないくらい嬉しいです（ ; ; ）ドンピシャでしたか！？実はずっと、長編になってしまいそうで悩んで何回も書き直していたんです、はるさんに感動していただけて本当に良かったです！！ (2017年5月23日 23時) (レス) id: 4b4b9dd124 (このIDを非表示/違反報告)
はる - リクエストに応えて頂き本当に有難うございました！まさに読みたかった作品そのもので感動でいっぱいです（＞＜）控えめで可愛い大野くんと優しく支えるメンバーがリアルで胸がジーンとなりました。今後もずっと応援させて下さい。もとのさんの作品が大好きです。 (2017年5月23日 23時) (レス) id: 8c1ca74d4b (このIDを非表示/違反報告)
もとの(プロフ) - 大宮智佳さん» ちわかちゃーん！こちらこそありがとう！甘えるのをメインにしようと頑張った甲斐がありました(笑)そんなに喜んでくれて嬉しいです(*ノ▽ノ) (2017年3月22日 14時) (レス) id: b0622431fa (このIDを非表示/違反報告)
大宮智佳(プロフ) - もとのちゃんんん リクエストしたの書いてくれてありがとう！大野くんかわいくて翔くんとの絡みもフワフワしててめっちゃ癒された…(//∇//)大大大満足でした(≧∇≦)ほんまありがとう！ (2017年3月10日 21時) (レス) id: a6ce20e1e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もとの
| 作成日時：2017年2月9日 23時
