Act.2 ページ2
「行ってくるね、シオ」
「行ってらっしゃいっ!!!」
ニコニコしながら僕を出迎えてくれるシオ。
うん。可愛い。
一時期、「“がっこお”とか“ばいと”なんてなくなっちゃえばいいのにね」
なんて言った時は嬉しくて仕方がなかった。
シオを一度、抱きしめてから学校に行く。
僕も正直、
学校なんてなくなってしまえばいいと思っている。
そうすればシオと居る時間も増えるし、
シオも僕もこんな我慢なんてしないのになぁ……
ま、無理な話だけど。
下駄箱を開けると大量に手紙が落ちてくる。
内容はだいたいどれも同じだ。
噂になってないのかな?
『運命の人を見つけた』って。
なってくれればいいのになぁ……
及「甘ちゃん、おっはよー☆」
「あ、徹。おはよう」
バレー部の及川徹。
自他も認めるイケメン。
シオには劣っちゃうけど、
徹の事も大好き。
岩「おい!甘砂糖に迷惑かけてんじゃねぇ!!及川!!!」
及「痛いよ!岩ちゃん!!!」
学校なんてなくなっちゃえばいいなんて言ったけど。
結構好きだったりする。
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作者名:はざす | 作成日時:2018年7月10日 19時