思ヒ出 ページ7
末「で、何があったん」
17時、まだ未成年だからお酒は飲めなくて、コンビニの駐車場のベンチでノンアルコールのカシオレに口をつける
「いや、特になんて事ないんだよ。ただしつこく好きな人聞いてきたからイライラしたの」
末「ほんまや、大したことないな。でも好きって言えばよかったやん」
「誰を」
末「大橋を」
「え」
末「え？」
「なんで知ってるの！」
まだ誰にも話してないのにと叫びながら立ち上がる
末「うるさ笑 いや、知るもなんも見てたら分かるわ笑」
「そんなわかりやすい？！」
末「せやなぁ、差し入れ持ってった時くらいの丈くらい。」
「それってめっちゃわかりやすいじゃん！」
末「そう思うならそうなんやない？」
「なにそれ、ずるい」
末「何が笑笑」
不貞腐れてまた誠也くんの横に座り直す
「…まって、それってつまり丈も気づいてる……？」
は、と思い当たり恐る恐る聞けば気づいてないやろ。と、一蹴された
「誠也くんのこと信じとくわ…」
末「だって丈やで！？あの鈍感は気付かへんやろぉ」
「まぁ、確かにそうだけど」
ふわふわと高校時代に丈の鈍感が巻き起こした事件が頭に浮かぶ
末「やっぱ思い当たる節あるんや笑」
「だって丈だよ」
末「せやな笑笑」
しばらく過去に起きた丈一郎武勇伝で盛り上がりながらこんなに笑ったのはいつぶりだろうとふと、思い返す。
「久々に思いっきり笑ったわ」
末「よかった。最近たまに寂しそうな顔しとるからさ」
まぁその顔も大橋のことなんやろうけど、と誠也くんが笑う
「誠也くんはほんと何でも知ってるね」
末「まぁな」
「私誠也くんみたいな人好きになれば良かった」
和也みたいな人じゃなくて
末「……今からでも遅くないんちゃう？」
「え、」
カランと、まだ少し中身が入っていたカシオレ缶が落ちる
いつの間にか出ていた月は重なった影を照らしていた
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リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！更新速度亀さんなので気長によろしくお願いします！ (2021年9月24日 19時) (
レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
enen(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！（ ; ; ）大橋くん大好きなのでこれからどうなるか楽しみです＾＾ (2021年9月22日 1時) (レス) id: ccd410e4db (このIDを非表示/違反報告)
リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！これからもご愛読して頂けたら嬉しいです！ (2021年8月25日 17時) (レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - うわぁ、どきどきわくわくです (2021年8月20日 21時) (レス) id: 6fcedf22d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンスー | 作成日時：2021年8月7日 2時
