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和「おいし？」
「え？」
和「それ、おいしい？」
「うん…」
和「なら俺も食べよ」
まねっこ とイタズラを思いついた小学生みたいな笑みを浮かべて目の前からもう1本きゅうりが消える
あれ…？大丈夫だった？
「か、和也」
和「ん？」
「さっきの、怒ってない？」
和「んー、正論やなぁって笑」
「……」
和「もう潮時やなぁ」
はは、と乾いた笑い
グイッと温くなったウーロンハイでその乾きを癒すかのように口を付ける
「別れるの？」
心の中で願っている自分が居る
だけど世の中上手くいかないもんで
和「別れない」
「……どして？」
和「まだ好きやから。かなぁ」
寂しそうに笑う顔、わたしならそんな顔させないのに、ってどっかの漫画みたいなセリフが浮かぶ
何がダメなんだろう。
絶対私の方が好きだし、
絶対私の方が和也を幸せにできるのに
…そう思ってしまうのも、彼女が選ばれる理由の一つなんだろうか？
「……そっか…」
和「いつもごめんなぁ、ほんまはこんな話した無いんやけど、Aしかおらんねん 笑」
あぁ、ずるいなぁ
私しか居ないなんて言わないでよ。
丈だって、末だって、いるくせに。
嫌なことも言えないって
和也ばっかりが気を使ってるのって
そんなの恋人なの？
なんて、言えない。
だからこう返すしかないんだよ
「気にしないで、いつでも話聞くから」
和「ありがとぉ、ほんま俺いい友達もったなぁ」
そっからまたくだらない話をして、丈くんが最近好きな子おるらしいとか、末澤が職場でモテまくっているとか
この3人と出会ったのは大学1年の夏
高校の時から一緒だった丈にどうしてもと誘われて胡散臭と思いながら開いた『きゅうり研究会』
和「丈くんもうメンバー見つけてきたん！」
一目惚れってこうゆうことなのかと知った
大学の別棟、といっても元体育館倉庫を片付けたプレハブ小屋
割れている窓ガラスから吹き込んだ風が私の初恋を連れてきた。
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リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！更新速度亀さんなので気長によろしくお願いします！ (2021年9月24日 19時) (
レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
enen(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！（ ; ; ）大橋くん大好きなのでこれからどうなるか楽しみです＾＾ (2021年9月22日 1時) (レス) id: ccd410e4db (このIDを非表示/違反報告)
リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！これからもご愛読して頂けたら嬉しいです！ (2021年8月25日 17時) (レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - うわぁ、どきどきわくわくです (2021年8月20日 21時) (レス) id: 6fcedf22d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンスー | 作成日時：2021年8月7日 2時
