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運命なんて大嫌いだ。
もし、そんなものがあったら私は今頃キミの隣にいるはずだし
キミが嬉しそうに話す彼女の自慢話も
キミが困ったように話す彼女の『可愛いワガママ』も
キミが泣きながら話す彼女の好きな所も
私が聞く必要なんて無かったし、私がこんな風に夜な夜な枕を濡らす必要も無かった。
でも、キミが今泣きながら話す彼女との出会いを『運命』だというなら私とキミには、
私と和也には運命ってやつは引っかかって無いらしい。
だけどさ私知ってんだ
運命より強い言葉があること。
必然って言うんだよ。
今まで耐えてきたつもりだった。
男友達の恋愛相談にのる話が分かるいいオトモダチを精一杯演じてきたの
私はグラミー賞並だと思うけど、丈は高校生の文化祭クラスだって、失礼しちゃうよね。
こっちだって必死なんだわ、だけど和也が高校生の演技に騙されてくれるような人で良かった。
じゃなきゃ私はこの位置にすら立ててない。
そんな思いをして、まさに涙と血の結晶で作ったステージだったのに。
彼女の事で涙を流す和也を見ても絶対に言わなかった。
それは言ったら駄目だって分かってるから
だけど何故かその日は零れてしまった。
「そんな子、別れちゃえばいいのに」
和「…は？」
「あ、」
と思った時には遅かった。
困惑と、怒り、あと目の奥に見え隠れしている図星が私と和也の関係が今終わったことを表していた。
「いや、その違くて！」
和「…もう、ええよ」
「っ……ごめん。」
和「分かってたから、もう。」
ガヤガヤとした居酒屋の雰囲気にあまりにも浮いている
いたたまれなくて目の前のお通しのきゅうりを齧る
ウーロンハイはもう温くなっていた。
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リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！更新速度亀さんなので気長によろしくお願いします！ (2021年9月24日 19時) (
レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
enen(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です！（ ; ; ）大橋くん大好きなのでこれからどうなるか楽しみです＾＾ (2021年9月22日 1時) (レス) id: ccd410e4db (このIDを非表示/違反報告)
リンスー(プロフ) - コメントありがとうございます！これからもご愛読して頂けたら嬉しいです！ (2021年8月25日 17時) (レス) id: 8d41dabc51 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - うわぁ、どきどきわくわくです (2021年8月20日 21時) (レス) id: 6fcedf22d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンスー | 作成日時：2021年8月7日 2時
