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パンー
銃声よりも軽い音が響き、紙が宙を舞う。
『？』
zm「回復、復帰おめでとうA！」
声と共にゾムから抱きしめられたまま僕は今だ状況がつかめない。
tn「Aさん、めっちゃ混乱しとるやん」
『皆さん何を……というか手に持っているのは何ですか。』
kn「クラッカーも知らんのか。ほんま世間知らずやな。」
shp「パーティーグッズですよ」
『パーティー？』
tn「ゾムがな。Aさんが目覚ましたから祝いたいって提案されたんよ」
『わざわざ、それだけで』
「祝いたい」なんて初耳ですし、初期のころからの疑問でもあるのですが、“いつ”その話をしているんですかね。
『(起きてから食事中までずっと一緒にいたのに)』
話し合っている気配すら感じられなかった。
zm「だって、俺のAが目覚ましたんやもん」
『！』
zm「お祝いせなやろ」
ci「ゾムさん言い方がストレートすぎるｗ」
zm「間違ってないやん？なぁA」
『え、ぁ』
今まで散々“俺の”って言われてきて聞きなれていたはずなのに、今日のはなぜだか体が暖かくなる。
『えっと、そう、ですね。』
『僕はゾムの、です』
「「…」」
僕の一言で周りが静かになる。
なにか変なことを言っただろうか。
『？』
「せや、Aは俺のやんな！」
『は、はい』
改めて口に出すとなぜか恥ずかしくなるけれど、ゾムがここに連れて来てくれたし、一緒に寝ているし語弊はないはず。
zm「A、A」
『わっ、なんですか？』
いつもより多く名前を呼ばれ、正面から抱きしめられる。そしてゾムの顔が見えなくなり、声だけが耳元で聞こえる。
zm「俺のA」
zm「ずっと一緒にいような」
『はい。』
僕は、ゆっくりとゾムの背中に手を回した。
いつか、ゾムに「いつまで一緒にいてくれるのか」と聞かれたことがあった。
あの時は、僕は天使でゾムは人間で、先にゾムが死んでしまうことは決まっていたし、ゾムが死ぬまで傍にいようと思っていた。
けど今は、同じ人間同士。どっちが先に死ぬのかわからなくて、僕が先に死んでしまうかもしれないけれど、ずっとゾムの隣にいたい。
『ゾム。ずっと一緒にいましょう。』
＿
tn「なぁ、あいつらほんまに付き合ってないん？」
kn「相思相愛(友情)なんやろ」
tn「あんな距離が近い友情があってたまるか」
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屋良(プロフ) - mitsuruさん» 感動したと言ってもらえると嬉しいです！胸が苦しいような（シリアス）期間が短いようにと日々更新し続けようやく明るくなってきたので、私としてもホッとしています。 ７月中には完結予定なので、最後までお付き合いください。 (2020年7月5日 0時) (
レス) id: 9be5b6414c (このIDを非表示/違反報告)
mitsuru(プロフ) - 感動しました、まじよかったですしんどい。。応援してますがんばってください！ (2020年7月4日 23時) (レス) id: 0626d5ebee (このIDを非表示/違反報告)
屋良(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。オリタグ外しました。 (2020年7月3日 9時) (レス) id: 19fa7484b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：屋良 | 作成日時：2020年7月3日 0時
