嘘だろ、おい。 (ページ2)

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episode 1　続ページ2

「あれ、君そこで何やってるんだい?」

早速見つかった。
頭がパンクして正常に機能しない。

恐る恐る後ろを向くとそこには見知った顔があった。

善法寺伊作だ。

「あんまり見ない顔だねぇ…しかも格好も可笑しい。」

そりゃ見ないさ、今さっきパソコンに吸われたんだから。
そりゃ可笑しいさ、学校の制服のままだからな!!
しかも部活用のエナメルにジャージ突っ込みっぱなしだよっ
洗濯したばっかりだから臭くはないはず←

頭がぐるぐる回って、何も言えずにいた僕に善法寺伊作が言った言葉は
あまりにも落ち着いていた。

「あ!怪我してる…治療するからとりあえず入って!見たところ君、
　怪しい奴じゃないっぽいしね」

そういうと善法寺は笑った。
まず僕はコイツに「人を疑う」ということを教えたほうが良さそうだ。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐
つれてこられたのは医務室。
姉ちゃんは医務室で薬の調合とか治療をしている保健委員会が好きだった気がする。

というか、「すべてがすべてあたしの嫁よ!!」
なんてほざいていた今朝の出来事が懐かしい。

「うん、これで大丈夫!」

善法寺伊作に治療された箇所を見ると包帯で巻き巻きにされていた。
そんなに酷くなかったはず…

「そんなに傷は酷くなかったと思うが…」
「念のためだよ、傷口から菌が入ってもっと酷くなったら大変だしね」

そういうとまた笑った。
この人はよく笑うと思う。

「まず、何であそこに居たかを聞きたいんだけど・・・後は、君のその可笑しな格好の理由もね」

可笑しくて悪かったな。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「名前は?」
「北天A」
「僕は善法寺伊作」
「善法寺ね…」
「伊作でかまわないよ」
「りょーかい」

「年は?」
「１５。今年で１６。」
「僕よりも1つ上だ」
「今年で１５?」
「そうだよ」

「性別は…」
「見ての通り男なら良かったな。僕は女だ。」
「ふふっ」
「何が可笑しい」
「そんなに男っぽくないよ、とても女の子らしい」
「お世辞言ってもなんも出ないぞ」

「荷物の中身は…服?洗濯は…」
「昨日したばっかりだっ」

「門の前に居た理由は…」
「自分でも理解不能です。」

「何処かの城の忍者?」
「どっかの城の忍者なら、とっくにアンタのことを縛って逃げてるさ」
「確かに」

「後はじゃ「豆腐は好きですか!?」
「！？」
「久々知！？」

順調に伊作との一問一答らしいものをやっていると
勢い良く障子を開けて１人の豆腐…じゃなくて
久々知兵助が入ってきた。