羊が五匹 ページ6
『そういや二人ってなんか接点あるの?』
「あぁ…」
「ちょっと入試の時にね。」
入試の時…っていうとあの模試か。でも模試で問題なんて聞いてない気が…
「まぁいろいろあったのよ。」
「誰かさんが何もないところでずっこけたんだっけな。」
『え?そうなの?』
意外…アールってもっとそこら辺しっかりしてると思ってた。
「ちょっと!?私だってミス位するわよ。」
「お、もう授業が始まる時間だな。」
『じゃ〜ね〜、ヤンキー2号。』
「だからそのあだ名やめろ。」
え〜?結構似合うと思うけどな?
「…皆さんこんにちは。今日からここ、Cクラスを担当する、担任のルージュ・フラメアと申し
ます。早速ですが、皆さんの魔法適性と魔力量を調べさせていただきます。」
ん?魔力量によってランクがわけられるし、適正はもうわかっているはずじゃ?
「いい質問です。確かに魔力量によってランクを測りますが細かく言うとそのランクの中にさらにランクがあるのです。」
え?私今言ってない…
「あ、私は心を読むことができるので以後お見知りおきを。」
心を読む…いつか私もできるのかな?
「さてと、さっきの話に戻しますが、Cランクの中でもC+、C、C−があります。今言ったのは
強い順ですね。それと、適正を測る理由は適正はたまに増える場合があるのでこれからも定
期的に調べていきます。」
なるほど〜、C+に行けるといいな。
「それでは、ランクを測らせていただきます。〇〇さん!」
「はい!」
〇〇さんが水晶に手をかざす。
「…Cですね。ランクはこれからも上がる可能性があるので頑張ってください。」
「よし、−じゃなくてよかった!」
「…アールさん。」
「はい。」
「…Cです。」
アールが戻ってくる。悔しいだろうな。さっきもランクのことを気にしてた。きっと過去にランク関係で何かあったのかな?
「エイファさん。」
「はい。」
「C+です。すごいですね、Bランク目指して頑張ってください。」
+…すごいな。
「Aさん。」
おっと、もう私の番か。まぁこれまで−はいなかったしきっと大丈夫…
「…C−です。」
…え?
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『アールちゃんだよ〜。』
「…そういや私だけあだ名なかったわね。」
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