11話 心の限界 ページ11
『みなさん、恐ろしい夜がやってきました。どうか…人狼に襲われないように…。』
もうこれで何回夜が来たっけ。
グルルルル…
獣のうなり声が聞こえる。近くにいるのかな?ちょっと危険だけど、この盾があれば!
グル…ルル…ル…
って、行っちゃった。どうせなら人狼を見つけたかったなぁ。
そのまま、夜が経った。みんなに会いたくないな。また、誰かが減っているのを見ると心が痛む。
『みなさん、恐ろしい夜が明けました。それでは、昼の会議を開始してください。』
また、みんなが集まる。今日の犠牲者を見たくないけど、いやでも見てしまう。
陽子さんの席が、空いている。
杉「………。」
あぁ、もう杉浦さんも限界なんだ。こんな時、太一さんがいれば面白おかしく励ましてくれるのに、朝霧さんがいれば、本気で心配して、付き添ってくれるのに…。
舞「とりあえず、会議を開始しましょう。今回の犠牲者は…」
私はそこで口が止まる。陽子さんは私たちの大切な仲間だ。いつも明るくまっすぐで、でもちゃんとしっかりしてて…
じわじわと涙が止まらない。どうか、みんなが無事でいますように。
杉「もう、やめようぜ、どうして…どうしてこんなことするんだよ!?」
『………。』
アナウンスは入らなかった。杉浦さんの声が会議室にこだまする。
杉「…っち。」
『会議は終了しましたか?それでは、投票を開始してください。』
また、投票画面が現れる。
私はスキップを押す。
『それでは、結果を開示します。今回は、スキップとなりました。それでは、昼の行動時間です。』
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びーだま(プロフ) - 駄作者ことあやさん» ありがとうございます!でもやっぱりまだキャラの感情表現が難しいです…。続編も出す予定なので楽しみにしててください! (12月10日 23時) (レス) @page8 id: fc2e71b682 (このIDを非表示/違反報告)
駄作者ことあや(プロフ) - わっ新作!びーだまさんの作品の雰囲気が私は好きですね! (12月8日 20時) (レス) @page7 id: 6622b2e03e (このIDを非表示/違反報告)
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