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ー 第一種目 50m走 ー
『(程々にしとくか)』
本気を出して目立つのも嫌なので、中間順位を目標に決める。
まぁ、“個性上”この体力テストで活躍できる教科などゼロに等しいし多少手を抜いてもバレないだろうと
推測し、スタート地点に立ち手首をプラプラと回す。
『(平均考えると6秒前後が妥当か。)』
合図と共にゆっくりと走り出す
「5秒32！」
『よし』
後ろで勝己が不満気にしているのが分かるが気にしない気にしない。
ー 第二種目 握力 ー
「46キロ」
「え、女子で46！？」
『(しまった、力加減が..)』
ー 第三種目 立ち幅跳び ー
『よっ、』
「3m」
ー 第四種目 反復横とび ー
適当に前の人物に合わせて体を動かす。
「53！」
ー 第五種目 ボール投げ ー
『(勝己が中学ん時は67だったか。)』
掌でボールを弾ませ、踏み込みをせず直立のままボールを投げる。
「70m」
相「次、緑谷」
円から足を出すと入れ違いに出久が入る。
その表情は暗く、絶望したような瞳だった。
それに反し隣の勝己はニヤニヤと笑っている。
「緑谷くんはこのままだとまずいぞ..？」
勝「ったりめーだ。無個性のザコだぞ！なぁA」
スル、と肩に勝己の腕がまわされ、必然的に距離が近くなるが特に気には留めなかった。
『んー、どうだろ』
出久、彼も不幸な少年だ。
この超人世界に残された“無個性”という異種。
そのお陰で彼は15年肩身の狭い思いをしただろうに。まぁ、私の横の勝己も主な原因でもあるが。
不憫だなぁと彼を見つめていると、大きく腕を振りかぶった。が、
「46m」
緑「な...今確かに使おうって..」
相「“個性”を消した」
『？』
個性を消した...？確か出久は無個性だったはず
それから担任が出久を引き寄せていくらか会話をし、再びボールを渡し、ブツブツと呟きながら大きく振りかぶり、
緑「 S M A S H !!」
勝『「！」』
一回目とは比べ物にならない程とぶボールに目を剥く。
『...！勝己！！』
勝「どーいうことだこらワケを言えデクてめぇ！！」
突っかかる勝己を止めるため、先回りして立ちすくむ出久を片手で抱き抱え距離を取ると同時に担任が勝己を捕まえていた。
相「時間がもったいない。次準備しろ」
出「あ、Aちゃん、もう大丈夫だよ..！」
『ん？あァ。』
ゆっくりと出久を下ろす
出「ごめん..いつも有り難う」
『いや、別にいいよ』
眉を下げる出久の肩に手を置いた
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おはぎ(プロフ) - 一部完結しました！ 続編の一樹之陰もよろしくお願いします！！ (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - わぁ！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - すごく面白いです。続きが楽しみです！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2020年8月6日 19時
