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春、新しい制服に身を包み、リュックを背負って靴を履き顔にかかる髪を耳にかける。
母「A、いってらっしゃい」
『....行ってきます！』
玄関で見送る母に、前世の最期を思い出すも振り払うように笑う。
ドアを開けると既に勝己が壁にもたれかかっていた。
『ごめん、遅れた？』
勝「時間通りだわ、行くぞ。」
歩き出す勝己の横を歩く。
さりげなく私を歩行者側に寄せる彼にニコニコと笑顔を向けると、バツが悪そうに頭を掻いた。
『ありがとね。』 勝「ケッ」
いつのまにか、隣を歩く彼は私の身長を越し、体躯も男らしくなった。
『(あぁ、また近付いたなぁ、あの人に。)』
何ヵ月ぶりの雄英高校。相変わらず大きい。
『A組か。同じだね。』
勝「あぁ。」
教室の扉を開けると、クラスメイトは数人しかおらず、席順も決まっていなかったため適当に席に着く。
時間も余裕があることを確認し、鞄から本を取り出して読み始める。
それを見た勝己は舌打ちをして机に足を掛けた。
チャイムが鳴り、本から顔を上げると担任、と言った男が現れ、「体操服を着てグラウンドに出ろ」といい体操服を渡されたため着替えて勝己とともにグラウンドに向かった。
「個性把握...テストォ！？」
「入学式は！？ガイダンスは！？」
相「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。」
「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは“先生側も然り」
「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈」
「中学のころからやってるだろ？個性禁止の体力テスト」
「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けている。まあ、文部科学省の怠慢だよ」
「爆豪、中学の時ソフトボール投げ何mだった」
勝「67m」
相「じゃあ個性使ってみろ。円からでなきゃいい。
はよ」
そして大きく振りかぶりボールを投げる勝己。
その様子を見て、「面白そう、」と言った生徒に
対し、担任は「そんな腹づもりか」と。
相「よし、トータル成績最下位の者は見込みが無しと判断し、除籍処分としよう。」
「はぁぁぁ！？」
『傲慢だねェ』
相「生徒の如何は先生の“自由”ようこそ、これが、」
「雄英高校ヒーロー科だ。」
こうして、私たちはヒーローの洗礼を受けることになった。
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おはぎ(プロフ) - 一部完結しました！ 続編の一樹之陰もよろしくお願いします！！ (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - わぁ！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - すごく面白いです。続きが楽しみです！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2020年8月6日 19時
