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『合格、した。』
合格通知の映像を見てから、かれこれ30分。
大喜びする家族と反対に、ボンヤリと放心していた。
努力が実を結び、推薦入試を受けた私は満点という
快挙を成し遂げ、自分でも信じられない。
『そうだ、勝己は...』
携帯を取って電話を掛ける。
勝「もしもし」
『もしもし勝己？どうだった？』
勝「ヨユーだわ、くそが」
余裕、という割には声色が嬉しそうだ。とは言わず、
『そう、おめでとう。』
勝「おう。....なぁ」
『なぁに？』
勝「........ぞ..」
『？何？聞こえない』
勝「ｯだから、朝迎えに行くつってんだよ！」
『へ？あ、あぁ...ﾌﾞﾌｯ』
勝「なっ、てめぇ何笑ってやがる！」
なんて不器用な少年なんだ、と思った。照れ隠しに
キレるところも可愛らしくすら思える。
『あー、ごめんごめん。じゃあよろしく』
勝「ん」
ポチッと通話を終了し、再びボンヤリと宙を見つめる。
『“雄英高校ヒーロー科”か.....』
ヒーローになりたい訳じゃないのに、そんな一握りの、ヒーローに憧れのある少年少女から席を一つ奪ってしまった。と、罪悪感が沸き上がった。
......それでも、有名高校ならば自然と耳に入りやすいし、もしかしたら師範や柱の皆さんが気付いてくれるかもしれない。僅かな可能性にも、すがるしかない。
父「A！焼き肉と寿司どっちがいい！？」
母「今日は好きなもの頼むわよ！」
兄「いや、まじですげぇよ！！お前！」
自分のことのように喜ぶ家族たちを見つめる。
『(あぁ、この人達はこういう人だったなぁ)』
柄にもなく、泣きそうになった
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おはぎ(プロフ) - 一部完結しました！ 続編の一樹之陰もよろしくお願いします！！ (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - わぁ！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - すごく面白いです。続きが楽しみです！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2020年8月6日 19時
