18 相澤side ページ19
正直、面食らった。
俺の気掛かりも他所にケロリとした顔で佇むソイツに多少の称賛と同時に、心なしかぞっとした。
『あははァ、ザッコォ』
心底楽しそうにくるくると刀を器用に回し、狂笑する様は、どこか狂気じみている。そう感じているのは、本命も同じだった。
「うっわ、全滅とかチートかよ。ま、いいや」
その瞬間、Aが飛び退くと同時に化けもんが先ほど彼女がいた場所を粉々にしていた。
相「なっ！！」
「おっと、余所見とは余裕だなぁ」
その隙にもう一人が俺に突進しながら腕を伸ばす
「23秒、24秒、20秒」
相「ちっ！！」
捕縛布が捕まれるがその反動で敵の腹の肘をかます。が、それも止められる。
「動き回るのでわかり辛いけど、髪が下がる瞬間がある」
「一アクション終えるごとだ。そしてその間隔は短くなっている。」
捕まれた肘が、ボロボロと崩れた。
「無理をするなよ、イレイザーヘッド」
相「＿＿っ！！」
左手で殴り距離を取る。...いってぇ
「その個性じゃ長期決戦は向いてなくないか？普段の仕事と勝手が違うんじゃないか？君が得意なのはあくまで“奇襲からの短期決戦”じゃないか？」
「それでも真正面から飛び込んで来たのは生徒に安心を与えるためか？」
「かっこいいなあかっこいいなあ。ところでヒーロー」
「本命は俺じゃない」
まさか、とAを振り向いた時、黒い拳が目の前に迫るのが分かった。
衝撃は、こなかった。
『....ってえなァ、くそ野郎』
代わりに、見えたのは“殺”と書かれた白い羽織と、
鮮やかな赤色。
俺に入るはずの拳は、Aの腹に直撃している
相「A！！！！」
『あーウッセーなァ。たかが血じゃねえか』
だらだら口から血を溢しながら俺を突飛ばし刀を振り上げて暴風と共に化けもんの首を、落とした。
『てめェごときにィ負けるかよ！！！！』
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おはぎ(プロフ) - 一部完結しました！ 続編の一樹之陰もよろしくお願いします！！ (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - わぁ！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - すごく面白いです。続きが楽しみです！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2020年8月6日 19時
