13 ページ14
隣を歩く勝己の憔悴っぷりにいかに彼の自己肯定感が高いことがわかる
ここは一つ慰めてやろうと口を開いたとき
緑「かっちゃん！！！」
勝「.....ああ？」
『(越されてしまった)』
顔だけを向けると出久がコスチュームのまま気まずそうに俯いていた
緑「これだけは君には言わなきゃいけないと思って....！」
話しの邪魔か、と思い立ち去ろうと背を向けると出久に制止され立ち止まる。
緑「二人に聞いて欲しい」
「人から授かった“個性”なんだ」
「誰からかは絶対に言えない！言わない....でも
コミックみたいな話だけど本当で、」
勝「.....！？」
『.....』
緑「おまけにまだろくに扱えもしなくて..全然モノに出来てない状態の“借り物”で..！」
「だから、使わずに君に勝とうとした！けど結局勝てなくてソレに頼った！僕はまだまだで..！
だから＿＿」
「いつかちゃんと自分のモノにして“僕の力”で君を
越えるよ」
そこまで言って顔を上げた彼の瞳は決意が表れていた
勝「何だそりゃ...？借りモノ...？訳わかんねぇこと言って...これ以上コケにしてどうするつもりだ...なあ！？」
「だから何だ！？今日、俺はてめェに負けた！！そんだけだろが！そんだけ...」
『(.....お？)』
ガッと私の腕を掴む勝己
勝「ポニーテールの奴の言うことに納得しちまった...コイツ見てッやっぱ敵わねぇんじゃって思っちまった...！」
「クソ！クソ！なぁ！！てめェもだ、デク！」
「こっからだ！、俺は...！こっから...いいか！？俺はここで一番になってやる！！」
「俺に勝つなんて二度とねぇからな！！クソが！！」
ぐしぐしと涙を拭いながら歩き始める勝己に微笑ましい気持ちになる
『(....一歩大人になったじゃないか)』
そして、出久との溝もこのことをきっかけに埋まっていけばいいな。
....長い道のりだけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おはぎ(プロフ) - 一部完結しました！ 続編の一樹之陰もよろしくお願いします！！ (2020年8月11日 13時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - わぁ！！ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - すごく面白いです。続きが楽しみです！ (2020年8月10日 14時) (レス) id: ee2ee390ab (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おはぎ | 作成日時：2020年8月6日 19時
