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『なァんだ、やっぱただの土くれかァ』
柵から降りたついでに近くにいた魔獣とやらに一太刀浴びせると、パラパラと崩れ刀には多少の砂埃が付着するだけだった。
『手応えねェー。.....ま、いっか』
柄を握り直し、取り敢えず道なりに駆ける。
恐らく誘導のために施設までの最中は障害物として先程の魔獣が設置されているだろうと踏み、大きく蠢いている気配があるところを目安に跳び、木の幹から幹に移動する。
『よっ、と。やっぱ、闇雲に走るより、効率的に、だろォ！』
魔獣の上に乗り、垂直に刀を突き立てる。倒れる直前に近くの木の幹へ、と跳び跳ねていると、後方から微かに声や爆破音が聞こえた。
『はは、ありゃ、勝己かな？楽しそうでなによりだっ！』
邪魔ったらしい髪を片手でかきあげ、鼻唄交じりに次々と魔獣を斬り倒しそれが途絶えたときに開けた場所に抜け、建物が。近くの看板には“プッシーキャッツのマタタビ荘”と刻まれていることからこれがその施設なんだろう。
手元の腕時計を見ると11:40を指しており、約二時間近く経ったらしい。
『三時間だったかァ？ハッハァ！楽勝楽勝！！』
派手好きな知り合いを真似るように笑いとばしていると、車から黒髪の方のヒーローが下車し、驚いたように私に向き直った。
「え！？もう着いたの！？さっき出発したばっかりなのに....」
『ははは』
「はははって....個性もう１つ持ってる？」
『いえいえ、まさか！ただ魔獣追っかけてきただけですよォ』
刀を鞘に収め、腰のベルトに差す。やはり定位置というか、安定するなァ。
「でも、アタシらヒーローでもあそこからは三時間はかかる。ましてや生徒なんて五時間越えるのはザラなのに＿＿＿」
『あれ、相澤先生』
相「マンダレイ、こいつを一般生徒と同様に考えないほうが得策ですよ」
ヒーローが言い欠けたとき、それを遮るように
首元にいつも巻いている捕縛布を木の幹に引っ掛けて移動し、軽やかに私とヒーローの目の前に降りた先生。それを見てぱちぱちと両手を叩く。
『お〜忍者みてェ！』
相「お前も似たようなことしてたじゃねぇか」
『確かに』
呆れるような視線を感じつつ、にへら、と笑った。
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おはぎ(プロフ) - いちきちゃんさん» いちきちゃんさん、コメントありがとうございます！優しい言葉に胸が暖かく、嬉しい限りです。先が長くお待たせしてしまうかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！！ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - とても素敵でした！いつでも待ってます‼️頑張ってください! (2023年2月14日 22時) (レス) @page40 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - たこちゃんさん» たこちゃんさん、暖かいコメントありがとうございます....！たこちゃんさんは作品にたくさんのコメントを残して下さり、その全てが私の励みになっています。本当に感謝しています。長くなるかもしれませんが、待ってて頂ければ嬉しいです！！ (2022年8月19日 0時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
たこちゃん(プロフ) - 作品の続きを見られる日まで待ってます！ (2022年8月18日 22時) (レス) @page40 id: 4736b338e9 (このIDを非表示/違反報告)
たこちゃん(プロフ) - 続きが凄く気になります！作者様のペースで更新頑張ってください！！ (2022年8月8日 21時) (レス) @page39 id: 4736b338e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2021年3月17日 2時
