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『＿＿＿＿＿＿う、』
荼「ん、意識戻ったか。案外効き悪ぃんだな」
グラグラと頭が回る感覚に気持ちが悪くなり瞼を無理に持ち上げる。目の前には屈んだツギハギの男が私を覗き込んでいた。
『そうでも、ないらしい。身体が動かん』
荼「だろうな」
私の回答に当たり前だと嘲笑して、ポン、と軽く頭を撫でたツギハギ男。意識ははっきりとしているがそれを振り払う程の体力は本当に残っておらず、きっと嗅がされた薬品の副作用か何かだろう。
その効果を見越してか、視線を下げると拘束すらされておらず、木に凭れ掛かるように座らされている。
黒「おい荼毘無線聞いたか！？テンション上がるぜ！Mr.コンプレスが早くも成功だってよ！遅えっつうんだよなぁ！？眠くなってきちゃったよ！つーかソイツ！！やっと起きたのか早いな！」
ビシッと私に指を差す黒ずくめの男。それをシカトすると、「ガーン！！！」と衝撃を受けていた。
荼「そう言うなよくやってくれてる。後はここに戻ってくるのを待つだけだ。」
「予定じゃここは炎とガスの壁で見つかりにくいハズだったんだがな＿＿＿＿ガスが晴れちまってら。予定通りにはいかないもんだな.......」
そんなやりとりを傍聴しながら
木陰から見慣れない女子が現れた。
「あれ？まだこんだけですか」
荼「イカレ野郎。血は採れたか？何人分だ？」
「一人です」
黒「一人ィ！？最低三人はって言われてなかった！？」
「仕方がないのです、殺されるかと思った！」
ニコニコと台詞に似合わない笑顔で敵連合と言葉を交わすこの女子も、恐らく敵連合の一人だろう。セーラー服に身を包んでいる彼女を見つめていると、その金色の三白眼の瞳と目が合った。
「あ〜〜〜！！その子がAちゃん？？
カァイイねぇ、弔くんが好きになっちゃうのも分かっちゃう！」
『...........』
ト「あ！私、トガです！トガヒミコ！！Aちゃんカァイイけど、血出したらもっとカァイくなるよ！」
ナイフのようなものを片手に純粋に笑いながら腕を振り上げるトガを真っ直ぐ見返していると、ツギハギ男の制止の声が上がり、トガの頭がはたかれた。
荼「余計なことをするな。死柄木が“無傷で連れてこい”つってたの忘れたか阿呆」
ト「痛いです！う〜〜〜」
はたかれた頭を抑えながら渋々ナイフを仕舞うトガ。茶番劇のようなやりとりに、緊張感が欠けるなァ、とぼんやり思った。
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おはぎ(プロフ) - いちきちゃんさん» いちきちゃんさん、コメントありがとうございます！優しい言葉に胸が暖かく、嬉しい限りです。先が長くお待たせしてしまうかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！！ (2023年2月15日 19時) (
レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - とても素敵でした！いつでも待ってます‼️頑張ってください! (2023年2月14日 22時) (レス) @page40 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
おはぎ(プロフ) - たこちゃんさん» たこちゃんさん、暖かいコメントありがとうございます....！たこちゃんさんは作品にたくさんのコメントを残して下さり、その全てが私の励みになっています。本当に感謝しています。長くなるかもしれませんが、待ってて頂ければ嬉しいです！！ (2022年8月19日 0時) (レス) id: 0cc47c4f65 (このIDを非表示/違反報告)
たこちゃん(プロフ) - 作品の続きを見られる日まで待ってます！ (2022年8月18日 22時) (レス) @page40 id: 4736b338e9 (このIDを非表示/違反報告)
たこちゃん(プロフ) - 続きが凄く気になります！作者様のペースで更新頑張ってください！！ (2022年8月8日 21時) (レス) @page39 id: 4736b338e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おはぎ | 作成日時：2021年3月17日 2時
