まあ言うなれば''ドジ''が原因の先輩【ツルネ】 (ページ9)

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相変わらずページ9

side 静弥

「先輩……

本当に相変わらずですね」

「うん」

『え？？？』

僕の言葉に

みんなは

「これが平常運転なんだな」

と勘づいたらしく

さっきより大分、緊張してた空気が和らいだ

「さっき理由話したがらなかったからなんだと思ったら、お前やらかして来てたんだな」

『流石に初対面の人には言いませんよ恥ずかしい』

「今言っちゃってるが」

『２人がいるからノーカンです

それに！なんか転校''させられた''みたいになってますけど、自分から''した''んです！』

滝川さんと話しているA先輩を見ながら

本当に変わっていないな、と感じる

中学の時も

的前に経つ時以外はずっと元気でさわが……

いや、元気で、よく先生とかに怒られてたな

『まあとにかくね！この話はいいの！これ以上はなし！マサさんかモリー先生、続きどーぞ』

「確かにこれ以上は進まないしのぉ、自己紹介とかはそれぞれでやっておくれ」

A先輩は

中学の時も部内ではトップレベルの実力者だったし

過程はどうであれ

うちに来てくれたのは本当に運が良かった

「あ、今回Aは練習用の弓を使うからな、念の為報告しておく」

「忘れたんですか？」

『忘れたっていうか、今日まで弓道部あること知らなかったから』

「……それはいよいよドジとか関係なくないですか」

『うるせ〜やい』

…まずいな

先輩の言動とかを見て

みんながちょっと不安になってきてる

「ハイハイ、お喋りはここまでだ。各自部活に戻ってくれ」

「「「はーい」」」

A先輩の射

実際に見るのは２年ぶり？ぐらいかな

自分のじゃなくて練習用の弓だし、本調子では無いかもしれないけど

やっぱり久々だし楽しみだな

…それを見て、みんなが安心してくれるといいんだけど