純粋 ページ43
集中、集中ね？
いっつも弓を引く時に当たり前に思ってること
じいじとばあばが引いてるのを見て
そんでママとパパに道具を買ってもらって
お兄ちゃんと一緒にゴム弓とかしてるとき
そんな時に考えてる……ってか、意識の中にあること
………わっかんね
じゃなくてぇ！
ちゃんと考えてこ？
当たり前のことね？
『………ん゛〜……弓を引く時…』
「……」
待ってね？
近づいてる気はしなくもなくもない
…どっちだ？
………てかそもそもなんで弓引きたくなったんだっけ？
いや、それはあれだ
じいじとばあばが大好きで、2人がやってた……てか、やってるから
…でも2人がもし弓道やめても私はやめる気ない、じゃん
なんで引き続けてる？
いやなんで引いてる？
………いやそれはぁ！
『…ぁ…………………好き………だから』
「……そして？」
そして？？？
え、めっちゃ正解っぽくなかった？
もうこれ以上思考できない気がするんだけど
「好きじゃないと生まれない、純粋なもんがあるだろ？」
『純粋な……？それってどういう…』
「あー！はやく俺も弓引きたい〜！」
「ちょ、遼平声でかいって！」
「湊もね」
「いやそりゃでかくもなるでしょ？せっかくの合宿だしさー？」
「…あいつらなぁ」
「なにより、上手くなりたいし！楽しいし！」
『おわ〜お、純粋ですねぇ…………………あ』
あ
『あぁ！！！？』
「うおっ、と…おいA！…………止まんねぇな」
待って、待って待って！
わかった！
わかった気がする！！
弓持ちっぱだけどそれどころじゃないわ！
遼平くん！どこ！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 207人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ペン太郎 | 作成日時：2023年2月11日 0時
