まあ言うなれば''ドジ''が原因の先輩【ツルネ】 (ページ3)

今日:17 hit、昨日:27 hit、合計:28,029 hit

学校ちゃんと報・連・相してよ！！ページ3

成瀬A

元桐先中学校及び、桐先高校の弓道部出身

現在は風舞高校、部活無所属の華のJKである

転入してくる前は、強豪桐先の弓道部内でも上位の実力者ということで

注目される選手であった

しかし、風舞にいる現在は部活で弓道はしておらず

ど平凡な学校生活を送っている

『ねぇ誰か絆創膏持ってる人ーーー！！！』

ちなみに今は授業中暇すぎていじり、

悪化させた指のささくれ用の絆創膏を探している最中である

また、なぜ弓道を続けていないのかと言うと

これは別に深い理由がある訳では無い

なにかトラウマがあるとか、そんなシリアスな要素は全く持っておらず

ただ単純に

転校してきた時、風舞に弓道部がなかっただけなのである

実際、A自身は弓道を続けるつもりでいたらしい

「A帰ろー」

『あーい』

まあ、今は家で弓を引くことができるし

そこまで部活に拘っていたわけではなかったので

もし出来たら入る

ぐらいで考えているようである

.

.

『……流石にそれは無いって』

「いやAならやる」

『いやいや────────』

ｶｧﾝ…！

『んぉ？ねぇ今』

「あー、なんか弓道部が練習してるらしい」

『……え？弓道部？ここ弓道部あったっけ』

「今年から出来た。前から言ってたじゃん」

『嘘知らないって！！！』

成瀬A、ここ数年の中で１番の驚きである

なんせ

もし出来たら入ろうと思っていた弓道部

その弓道部が

既にできていたのだから

『ちょ！今日一緒帰れない！ばいばい！』

「え、いやちょ！……おい！！！」

人目なんか気にせずスカートを捲し上げて猛ダッシュする女と

女子とは思えぬ勇ましい大声で叫ぶ女

どちらも乙女さの欠けらも無い様である

『弓道部顧問……モリー先生！！』

『入部届け、は……〜〜！なんとかなる！』

『いや普通に弓道部入るって！！なんでもっと早く教えてくれなかったんだよー！』

今Aはおそらく

そこら辺の新幹線といい勝負をするほどの速さだろう

頭の中では