ギャップ ページ12
side A
……っはァァァ!
集中するって体力使いますわほんま!!
いやでも素晴らしい!
めっちゃ綺麗な中りじゃない?
やっぱ試合とかの人に見られて引く弓って調子上がる気がする
「凄いな、綺麗な中りじゃないか」
『いや〜、今日は特別調子いいです!やっぱ本番に強いタイプなのかも!』
「これはこれから先の活躍にも期待じゃのう」
どんなもんだい
先輩としての威厳も保てたしこれは完璧
「先輩めっちゃ凄かったです!あの、なんか!ゾワゾワ〜って!オーラが!」
『へへへよせやい』
「久々に見ましたけど、以前より実力が上がってるなんて流石ですね」
『部活はしてなくても一応毎日弓は引いてるからねぇ』
「……本当に上手いんすね」
『君ギリギリまで信じてなかったな??』
「はは、無理はないさ」
『え』
「まあでもお前ら安心しろ、Aはこれまでに色々な大会を経験してきて、結果も残してきた。実力は間違いなくある。だから先輩としての認めてやってくれ」
…所々失礼なんだよな
無理はないさ
ですってよ???
『…あそうだ、久々に見せてよ!静弥くんと湊くんの弓引くとこ』
「あ、……」
「…」
『…あ、もしかして今日調子悪い?』
「いや、違くて…」
…え、何なんか急に空気重くなってません?
「あの、実は俺中3の時に、大会で
─────早気になったんです」
…おい私デリカシー無いどころじゃなくね
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作者名:ペン太郎 | 作成日時:2023年2月11日 0時