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「…A」
「師範」
いつの間にか目の前にいた師範にグッと肩を掴まれる。
「頼む、お前はもう離脱して逃げてくれ。死なせたくねェんだ」
「それは無理でしょ師範」
「この先俺はお前を守れる自信がねえ、
お前までいなくならないでくれ…」
わたしの肩を掴んだまま、師範は涙を流して俯いてしまう。
「師範、見て」
わたしは隊服の襟を掴んで鎖骨に浮かんだ痣を見せた。
「お前それ…」
「わたしが誰の継子だと思ってるの?
わたしが、誰と稽古してきたか、ちゃんとわかってる?」
師範より強い鬼なんていないんでしょ、といつかの言葉と一緒に無理矢理笑うと、肩を掴む師範の腕にぐっと力が入った。
「約束しろ、絶対に俺より先に死ぬな」
「もちろん。わたしはいなくなりませんよ」
師範こそ、鬼なんかに殺されないでよね。
2人で悲鳴嶼さんの方を向いて立ち上がった。
「行こう、不死川、A。
無惨を倒すまで終わりではない」
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緋月。緋月の館(プロフ) - ちょっと… リビングで見てて… 可愛いおはぎちゃんで… 噴いてしまったじゃないか…w ウヒャハウヒヒヒイヒヒヒャヒャヒャッツ (2020年7月12日 14時) (レス) id: e8a2d305fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 善子ちゃんさん» 不死川さんが女の子口説くとき言いそうランキングの18位です(?) (2020年7月12日 9時) (レス) id: 99f6d7a18f (このIDを非表示/違反報告)
善子ちゃん - 可愛いおはぎちゃん????(www) (2020年7月12日 6時) (レス) id: 256e4b6095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年7月8日 22時