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まだ寝てたら申し訳ないなーなんて思いながら甘露寺さんちにおつかいに行くと師範に伝言を頼んで鴉を飛ばした。
しのぶさんももちろん好きだけど、甘露寺さんも好き。優しくてあったかくて、お姉ちゃんがいたらこんな感じだろうなあっていつも思う。
「ごめんくださーい!こんにちはー!」
門の前で呼びかけると、きっと待っていてくれたんだろう甘露寺さんが飛び出してきた。
「キャー!Aちゃんいらっしゃい!しのぶちゃんから話は聞いてるわ!」
上がって上がって、と腕を引っ張られる。
この人なんでこんな華奢なのに力強いの?めっちゃ不思議で候。
「Aちゃんが来てくれるって聞いたから張り切って準備しちゃったー!」
と出てきたのは巣蜜パンケーキ。やだおいしそうやだあ!
「美味しいのよ巣蜜パンケーキ!食べて食べて!」
言われるがまま、一口頬張る。
「!!甘露寺さんこれおいしいですぅ」
「でしょ!」
目をキラキラさせながらこれはうちでとれた蜂蜜でね!と話してくれる甘露寺さんは可愛くてもう目眩がする。
「甘露寺さん甘露寺さん、わたし伊黒さんとのお話も聞きたいです!」
「え!恥ずかしいわ!」
聞きたいですぅ、と口を尖らせると甘露寺さんは笑ってくれた。
「Aちゃんとこうしてると、普通の女の子に戻ったみたいね」
「甘露寺さん、わたしたち女の子ですよ」
そうね、と甘露寺さんは笑って綺麗なピンクの三つ編みを触りながら言った。
「Aちゃん、私たちはいつ命を落としてもおかしくない仕事をしてるわ。もちろんその仕事を誇りに思ってるけれど。
誰かを大切に思う、好きだと思う気持ちは失くさないようにしましょうね」
いきなりめっちゃ難しいこと言うなーって思って聞いてたら、表でわたしを呼ぶ師範の声がした。
「あら!お迎えがきちゃったわね、、Aちゃんまた遊びにきてね!」
師範まじ空気読みなよーって思ったけど仕方ない。金平糖を渡すとき、甘露寺さんはわたしの手ごと握って今度はAちゃんの話も聞かせてね!と言ってくれた。
わたしに好きな人ができた時は1番に相談しますね!
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緋月。緋月の館(プロフ) - ちょっと… リビングで見てて… 可愛いおはぎちゃんで… 噴いてしまったじゃないか…w ウヒャハウヒヒヒイヒヒヒャヒャヒャッツ (2020年7月12日 14時) (レス) id: e8a2d305fe (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 善子ちゃんさん» 不死川さんが女の子口説くとき言いそうランキングの18位です(?) (2020年7月12日 9時) (レス) id: 99f6d7a18f (このIDを非表示/違反報告)
善子ちゃん - 可愛いおはぎちゃん????(www) (2020年7月12日 6時) (レス) id: 256e4b6095 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴの | 作成日時:2020年7月8日 22時