【声優】やたらと隣人が詰めてくる。【遊佐浩二】 (ページ37)

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#35.期待してるね？ページ37

『な、なんでお風呂上がりなんです…！？////』

「えっ？だってお風呂上がりって何か食べたくならない？」

落ち着いていた体温がだんだん上昇していくのを感じる。

そんな私を他所に何言ってんだこいつ的な目を私に向ける遊佐さん。

こっちが変なこと言ってるようなその顔やめろ！！！！激怒

『だからって！っなんでお風呂入る前提なんですか！！

し、しかもそ、それって......！！！？////』

「ちょっと待った。...Aちゃんなんか誤解してない？」

続きを言う前に遊佐さんへ止められ、頭に？？を浮かべながら遊佐さんを見上げる。

「確かにお風呂上がりに一緒に食べようって言ったけど、それは自分の部屋に戻ってお風呂とか諸々済ませてから、ご飯食べた後に一緒に食べたいなって意味で言ったんだよ？」

丁寧に説明する遊佐さんの後にへっ？と思わず声が出る。

頭からぷしゅ〜と煙のようなものが出ている感覚がする。

「なぁに考えてたの？Aちゃん？」

にやりと私の顔を覗く遊佐さん。

................消えたい

その言葉を最後に私は考えるのをやめた。

「ねえねえAちゃーん、そろそろ機嫌直してよー。」

『うっさいばか！！ほっといてください！！！』

あれから買い物を済ましてスーパーを後にした私達だったが、遊佐さんからのなにげない一言に私が勘違いを起こし、また1つからかわれるネタを増やしてしまった挙句、羞恥心の自爆をした私はすっかり小さくなっていた。

因みに買い物の支払いは遊佐さんが全部支払ってくれた。

支払おうとお財布を出している間にスっと何食わぬ顔で横で支払いを済ませていた。

くっっそお金払ってるだけなのに無駄にスマートでかっこよく見えた自分が余計に腹立つ...！！((

「にしてもさっ、くっ......笑笑」

『！！なに笑ってんですか！////』

「いやぁ〜〜だって、ねぇ？まさかお風呂上がりに一緒に食べよう？って言ったやつを"一緒にお風呂入る"って考えたとは思ってなくて...んっふふ笑」

『っっ〜〜〜！！！！！！！////』

車の運転席に座り、声を堪えながら口を抑えて笑う遊佐さんを真っ赤になっているであろう顔で精一杯睨む。

くそ...忘れるまでいじられるやつだこれ...！

『っっもう肉じゃが作りません！！』

「えー！それは困るなぁ、、一緒にお風呂入る？」

『入りません！！！！////』

「ふっ、もーかわいーなぁー笑笑」

肉じゃが、期待してるね？と追い打ちをかけるように微笑んでから遊佐さんは車のエンジンをかけた。