隣はやっぱりアナタです。 * Ohmiya-SK * Part 2

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★ Ｎ side


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朝にすごく弱い潤くん。


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さっきからずっとあくび連発してるから､「まだ寝てていいよ」って言ったら

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「ん。」って素直に受け入れてソファーに横になった。


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まだ相葉くんと翔ちゃんが寝てる寝室のクローゼットから

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タオルケットを出して､潤くんにかける。


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…やっぱり､潤くんはもう寝てた。


まだソファーに横になってから､1分ぐらいしか経ってないけど…(笑)


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ま､この可愛い寝顔には何も敵わないよね。


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みんなが寝てる間に､朝ごはんでも作っちゃおうかな。


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みんなの洗濯物とかも溜まってるし…。


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冷蔵庫を開けると､前にみんなが泊まりに来た時に


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ご飯になるような材料は使っちゃったらしい。


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仕方ない…買いに行くかあ。


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近くのスーパーまでは､歩いて5分ぐらいだから…急いで行ってきちゃお。


たしか今の時間ぐらいから営業してるはず…。


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あ､その前に洗濯しなきゃ。


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…世の中の主婦は､こんなにも忙しいのか…。←

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4人分の服は結構な量で､ごうんごうんと音をたてて回ってる洗濯機。


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ふう､を息を吐いて､軽く着替えて家を出た。


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平日の8時半ぐらい。


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街は､登校する学生や通勤するサラリーマンの姿はもうほとんど無くて､


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だいぶ閑散としていた。


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犬と散歩をしているおばあさんや､ランニングをしてるおじさんしかいないくらいの


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ほのぼのとした…夏にしては涼やかな朝。


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かけてる眼鏡を外しても､バレないんじゃないかってぐらい､平和な感じ。


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…そんな中でも､俺は大野さんのことを考えていた。


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大野さんがいなくなってから､今日で10日目…。


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もしかしたら何か事件に巻き込まれてるんじゃ…って､今まで


思ってもなかった想像が浮かんでくる。


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気付いたら俺はスーパーの袋を抱えて､マンションのエレベーターに乗っていた。


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やべ…考えすぎて記憶が…。←


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なんともない顔で「やっ」って帰ってくる大野さんの姿の裏には､


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ボロボロになって帰ってくる大野さんの姿が俺の頭の中にはある。


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どうか､無事で帰ってきますように…。


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俺には､こうやって祈る事しかできないから。


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ただただ…みんなで､祈ってる。


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どんな智も好き (.ﾟーﾟ) Kazunari

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