隣はやっぱりアナタです。 * Ohmiya-SK * Part 2

(.ﾟーﾟ) おまけ (´･∀･｀) ♪ ページ24

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★ Ｎ side



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「ねぇ和…」

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ソファーに後ろ向きに座り､食器を洗ってる俺をじっと見つめる大野さん。


なあに､って答えると…今俺が一番してほしくない質問を投げかけられた。

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智「おいらが帰って来て……なんであんなに冷たかったの??」


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一瞬どきっとして､お皿をシンクに落としてしまった。


思いっきり動揺しちゃった…。

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「別に…冷たくしてた気は無かったけど」

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智「そお…?? でもいつもよりかまってくれなかったし…」

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「それは…その…」


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ぷくっとほっぺたを膨らましてる大野さん。


…この人､本当に32歳なのか ? ←


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たしかに､ちょっと素っ気ない態度だったかもな…。


でも､そうなっちゃうと思うんだ､誰でも。

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だって…10日間ずーっと離れてたんだもん。


だから…前はどんなふうに大野さんと接してたか…よく分かんなくなっちゃって。


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きっと無意識の内に､大野さんを避けちゃってたのかもしれないなあ…。


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「久々に会って､恥ずかしかったっていうか……///」

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智「何が恥ずかしいんだよ〜んふふ(笑)」


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天使な笑顔でぐいぐい近づいてくる…悪魔。


こ､これ以上は無理…絶対言えない…///


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……そうだ。
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ばっと大野さんの視界から逃げて､リビングに置いてある戸棚から

1つの小さい箱を取りだす。

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「…これで勘弁してっ」


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ぽん､と大野さんの頭の上にそれをのせる。


ハテナマークいっぱいのおじさんに背を向けて､ソファーに座った。



カサカサ､と包装紙を開けると音とともに「んー ? 」とたまに聞こえる声。

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しばらくすると､それが止んだ。


ぴと､と暖かいぬくもりを背中に感じた。


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…と思ったらすぐに､大野さんの綺麗な腕が俺の目の前にあった。


その腕には､さっきまでついてなかった…時計がついていた。


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針が魚になっている､可愛い感じの腕時計。


俺が「しやがれ」の企画で買った…大野さんへのプレゼント。


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なんだか恥ずかしくて､いつか渡そうと思ってたやつ。


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大野さんはというと…なんだか嬉しそうにニヤニヤしてる。


…つられて俺も､口元が緩んだ。


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「和､ありがとうっ♪一生大事にする ! ! 」


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プレゼントなんて､すっごい…すっごい恥ずかしいけど。



この大野さんの笑顔が見られれば……いっか。


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★ E N D ★

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