隣はやっぱりアナタです。 * Ohmiya-SK * Part 2

★ 番外編　(´･∀･｀) < 8　 ページ20

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目を開けると､真っ先に飛び込んできたのは…白い天井。


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楽屋の天上でもないし…ましてやおいらんちの天上でもない。


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ここどこ…??


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周りを見回そうとして起き上がった…瞬間､ちょっとびっくりした。


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おいらの寝てるベッドの横。


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白に映える金色の髪が､開いてる窓から吹く風にゆれた。


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子犬みたいな可愛い寝顔。


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「ニノ……??」


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無意識に発したおいらの言葉に反応したのか､


細い体がちいさく跳ねたようにみえた。


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「ん…」と目をこすりながら､ゆっくりと起き上がる……やっぱりニノだ。

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「あ…大野さん。体､大丈夫??」


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「え､あ､う…ん。えっと…」


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ぼやけた頭がだんだんとはっきりしてきた。


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ここ…病院…??


よく見ると腕には点滴がしてある。



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そうだ､おいら…楽屋で倒れたんだ。



それでニノが､運んでくれて…。


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「ニノ…ごめん」


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「へ?? 何がです?? 」


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「その…迷惑､かけちゃって…」


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ニノが､真剣な顔になって黙りこんだ。


う…やっぱり怒ってるのかな。


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ひゅっ､とおいらの頭上にニノの手が伸びてきた。



お…怒ってる… !! 怖くて､目を強くつぶった。


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…でも､しばらくたっても…頭には何の衝撃もない。



目を開けると､ぽふっとニノの手がおいらの頭を撫でた。


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「…寝不足。昨日からあった熱が､そのせいで悪化。それから仕事のしすぎ…。


　頑張りすぎだって､アナタ」


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「……ごめんなさい…」


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「ご飯とか､ちゃんと栄養も取ってた??」


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「…インスタント系ばっかだった…」


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「ほら…。もぉ､倒れるまで分かんないってどういうことよ。何か悩んでたの??」


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「…おいら､この前…みんなに迷惑かけちゃったし､今もかけてるでしょ…??

　だからおいらがその分頑張らないとって思って…」


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少し長い沈黙の後､ニノがふう…と息を吐いた。


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