[クトゥルフ神話]～ゆるりゆるりとリプレイを書いていく～ (ページ5)

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重く冷たい扉。この扉は力づくではとても開けられない。この鉄の扉と同じ鉄の鍵で開くだろう。

P『少女が持ってるな・・・一応、入っておきたいからもらってくるか

　人魚姫の部屋に向かいます』

邪『うい』

P『鉄のカギをもらうよ』

怯えたように涙を浮かべてイヤイヤと首を横にふりますが難なく取る事ができます。

P『魔女の部屋に行って鉄の扉を開けるよ』

重たい鉄の扉が開くと、隙間から血が腐った匂いで肺が満たされた。

部屋の中には足が縛られつま先が潰され人魚のようになった死体がおびただしい数、

転がっている。

すでに真っ黒に干からびたそれらは誰もが叫ぶように口を開き

目を見開き苦悶の表情を浮かべている。

死体の周りには大きなハンマーやノコギリ、斧、他にも工具やロープなどが散乱している。

異常な光景にSANチェック！

月光星 SAN：８５

ダイス：２０成功！

月光星

SAN：８５－１＝８４

SAN：８４

P『死体に目星』

月光星目星：６５

ダイス：８４失敗！

邪『死体の山だなーぐらいにしか思えませんでした』

P『その思考どうなってんの・・・王子様の部屋に行きます』

おとぎ話の絵本の中でしか見たことのないような豪華な装飾の施された洋室だ。

一通りの家具が揃っていて見事な一室だが、カーペットには赤黒い液体がこびりついている。

その液体は机の上で倒れているインクの中身で、

3段ある机の引き出し部分もべったりとインクで汚れている。

邪『幸運してください』

月光星幸運：８５

ダイス：６２成功！

机の上に分厚い絵本が一冊置かれているのを見つけた。

その本のタイトルには「人魚姫」と書かれている。

P『読みます』

美しい挿絵で構成された絵本。

文章は一文もなく海の深い青色やお城の絢爛豪華な様子が細かく描かれている。

本の内容は挿絵だけだが「人魚が王子に恋するシーン」「人魚が王子様を助けるシーン」

「人魚が魔女に自分の歌声と引きかえに人間の足をもらうシーン」

と続き順番、内容ともに一般的に人魚姫のストーリーに沿うように作られていた。

ただ人魚が泡になったシーンの後に1枚だけ残るページは何故か本の背表紙とくっついている。

ただ糊付けされているわけでは無いようで慎重に捲れば普通に捲れそうだ。

P『捲ります』