太宰治×花 ページ7
「花は美しい」
「ふぁ?」
突拍子もなく、彼はそう言った。
おかげで随分と間抜けな声が出てしまった。
「私は君にこの薔薇を贈るよ」
「へ、わぁ、綺麗…!」
太宰さんの手には、真っ赤な薔薇の花束。
「でもどうして急に花束なんて…?」
「ふふ、実は街の花屋さんからこの間ご依頼を受けたのだけど、お礼に、と好きな花で花束を作ってもらったんだ」
「へぇ…!」
にしても、真っ赤な薔薇は本当に鮮やかな色で、
みずみずしくて、素敵な花束だった。
「薔薇は色によって花言葉が違う」
「そうなんですか?」
「うん、他にも君に似合う色は沢山あったけれど、私が一番ストレートに伝えたかった思いなんだ」
"赤い薔薇の花言葉、貴女を愛します"
「…!!」
「君を愛しているよ、さぁ、受け取ってくれ」
私はとても嬉しかった。
太宰さんの手から花束を受け取る。
いい香り…
「薔薇は美しい、だが刺がある。君もそうだね、たまにツンとしてしまう」
「…もぉ」
「でもそんなところもひっくるめて、全てが愛おしいよ。」
「太宰さん、有難う」
「ふふ、何もなくてもたまにはこうやって愛を伝えるのもいいねぇ」
「そうですね、私も、貴方を愛してますよ」
太宰さんは、薔薇をそっと1本抜き取り、
花にちゅ、とキスを落とす。
そしてそれを私に渡して、
私もキスを落とした。
花束はテーブルに置いて、
その1本の薔薇は細い花瓶に刺して、
飾ることにした。
「さぁて、薔薇を愛でた次は君だよ」
「ん、!!!」
そういった直後、太宰さんはいきなり深いキスをしてきた。
ほんのりと薔薇の香りが漂う中で、私達は深く口付け合った。
時折漏れる甘い声は、
室内に響く。
太宰さんは私の首に赤い花を咲かせた。
「君の首筋にも美しい薔薇が咲いたよ」
「ひゃぁ…///」
直後、咲いた花を舐められて反応してしまう。
「次は、此処も、此処にも…」
腕や太もも、はだけたシャツの隙間から胸にも、
色々な場所に赤く花が咲く。
私達は、
薔薇の香りに惑わされたように、
甘い時を過ごした。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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彩優(プロフ) - ワドさん» ぎゃぁぁすみません申し訳ございません!!訂正させていただきました…!!ご指摘大変ありがとうございました!! (2018年4月2日 8時) (レス) id: dd066ac63f (このIDを非表示/違反報告)
ワド(プロフ) - まだ読み途中ですが、中也の彼シャツで「髪」が「神」になってましたよ? (2018年4月1日 21時) (レス) id: a59adbb5d5 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - this 長文失礼しますさん» ひゃー!良かったです!!ですね…可愛いかよがれちゃん…←ありがとうございます!頑張りますねー!! (2017年12月23日 20時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
this 長文失礼します - 彩優さん» うぉッ!!閲覧遅れました!最高です!やつがれくんは風邪引いたらツンデレのツンがなくなりそうですww そして、完結おめでとうございます♪続編期待してますよー!でも、無理はしないでくださいね.。* (2017年12月22日 23時) (レス) id: c8a40548e4 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - ハウスダストさん» ありがとうございます!!頑張りますね(*´˘`*) (2017年12月21日 15時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩優 | 作成日時:2017年10月28日 6時