sweet time【文スト】【新旧双黒】

中原中也×香水 ページ22

「ん、手前、匂い変わった」


「気づいた？」


「なんかつけたのか」


「うん、檸檬の香りの香水」


「なんで檸檬なんだよ」


「えー檸檬好きだから」




中也、なんか妙にムスッとしてるなぁ。


なんでだろ。


ちなみに柑橘系は男の人をドキッとさせる効果があるらしいからつけてみたのです。

え？

あぁ、

姐さん情報ですよ。もちろん。←





「なんでそんな機嫌悪いの」


「別に」


「沢〇エリカか！？」



そっぽを向いたまま答えてくれない。

私は彼の頬にキスをしてみた。






「な、っ…！！！///」


「ねぇーなんでご機嫌ななめなの」


「はぁ…？そりゃ手前」


「ん？」




彼は私の髪をすきながらこう耳元で囁く。



「軽い嫉妬だよ」






ちょっとだけ心臓が跳ねたが、
それはこの際気にせずに問う。





「…？嫉妬？何に？檸檬？」


「檸檬つったら彼奴だろ…彼奴のこと意識してんのかなって考えなくもないだろ」


「え…何処に嫉妬してんのw」


「うっせーなぁー」


彼は私のほっぺを両方むにっとつねる。



「いひゃいいひゃいよぉー」


「ふっ、ブッサイクだな手前」


「なんりゃとー！」



なんて怒っていると、彼は顔をぐい、と近づけて
私のおでこにキスをした。




「嘘だよ、可愛い」



「な、な、な…っ///」



「照れてんのか？可愛いな」



「むぅうう///」




中也はふっと笑みをこぼすと、
優しくキスをした。


ふわり、中也の香りがした。

そういえば、中也も香水とかつけてるのかな？
いつもいい匂いがする。




「ちゅーやも、なんか香水つけてるの？」


擦り寄りながら聞いてみた。



「ん？特にはつけてねぇな」


「そーなんだ」


「てかさ、檸檬の香り、なんかすげーそそるんだけど、そーゆー薬とか入ってんの？」


「え、別に…？」



お、効果アリかな！？




「な、シようぜ？」


「え、今…？」


「シたくなった」


「ぅ、え」



そんなに効果あるの！？




ぐい、と私を引き寄せて、
彼は深く甘いキスをする。



檸檬みたいな酸味なんて一切感じさせない、
甘くてとろけそうなキス。

そのまま倒れ込んで、彼は私の上に馬乗りになる。



中也は私の首筋に顔を埋めながら、


「いつもの手前の匂いももちろん好きだが、たまにはいいな、この匂いも」


「ほんと…？」




「あぁ。まぁとりあえず、








梶井は後でシめとく。」









わぉ…



梶井さん、ごめんなさい。←

お知らせです。→←感謝…！！！！

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