我慢すれば ページ32
太宰「どうして君が彼女を？」
中也「チッ…来やがったか…」
すると突然、中也くんは私を離して、
背中を押してくれた。
それはもう、物理的にも、
中也「ちゃんとあいつに言え。行くな、って」
精神的にも、
彼は背中を押してくれた。
太宰「君、何勝手に他の男なんかに抱き締められてるの」
「ご、ごめんなさ…」
ちゅっ…っ
そのリップ音の後にようやく気づいた。
キス、されたって。
この前より激しくて、強かった。
まるで今の先生の感情を乗せたみたいに。
「な、誰かに…見られたら…！」
太宰「もういいよ、見られちゃえば。」
「へ…？でも…！」
太宰「君と堂々といちゃつけないなんてもう耐えられない」
「…！！」
何言ってんだこの人。
他の高校に行くって言い出した奴とは思えない。
太宰「ね、結婚しよっか。」
…！？！？
何言ってんだこの人(2回目)！？
太宰「結婚すれば、君は私のことを家で待ってくれていたらそれでいいよ。高校なんて行かなくていい。あんな虫ケラみたいな男共の目に触れるくらいなら…」
"一生私だけのモノに、してしまいたい"
高校なんて行かなくていい。
それは私にとって嬉しい言葉だった。
けれど、ここに来て初めて人の暖かさに触れたの。
あなたに出会えたの。
だから、私はまだここにいたい。
あなたも、ここに居て？
３年我慢すれば、堂々といちゃつけますから。
心の内をさらけ出した。
先生は、
なら、３年我慢すれば、結婚してくれる？
と言って、
もちろんです。
私はもちろんそう返した。
太宰「じゃあ今日からは極力顔を合わせないようにしようか。」
「寂しいけど…あなたと会えなくなるわけじゃないので。」
太宰「うん、それがいいよ。まぁ、あれだね。君は…」
"病弱を演じれば私に会いにこれるよ"
実は私も、そう思ってました。
なんて言えない。
会うのは、学校内でだけ。
家には行かない。
保健室以外では必要以上にベタつかない。
そんな約束を守った。
守り通した。2年になって、半ばすぎた頃には、
もうほとんど私たちの噂なんて無かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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通行人N - 素直な王道恋愛話はいつになってもいいですね…!!続編に期待しちゃいます… (2018年8月7日 1時) (
レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - サキノさん» わぁあ、そんなふうに言っていただけるなんて…！！！本当にありがとうございます(*´ч`*) (2017年11月8日 22時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
サキノ(プロフ) - すっごく面白かったです！夢主ちゃんの行動が一つ一つ可愛い！この作品好きです！ (2017年11月8日 21時) (レス) id: 5a4285e220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩優 | 作成日時：2017年10月9日 15時
