ほんとは ページ31
そのまま抱きしめあって2人で寝てしまった。
太宰「さぁて。私は出勤するけど…君は?」
「行きます…学校。ちゃんと…」
太宰「私がいるんだから。いつでも保健室にくればいいよ。」
ほんとは行きたくない。
いや。あなたがいなくなるなんてやだ。
教室の様子は昨日と何ら変わりなかった。
冷たい視線と、冷たい言葉。
先生と付き合っていること、恐らくもう彼らの中では確定されているんだろう。
すると、
国木田「何かあったら言え。抱え込むな。クラスの雰囲気を見ればわかる。俺じゃなくたって、先生は他にもいるだろう。ちゃんと話せ。」
この高校は、優しい先生ばかりだ。
部活の先輩も、何かあったら言ってね。
って。でも、
先輩に迷惑かけられない。
そう伝えると、迷惑かけてよ。
かけて欲しい。頼ってほしい。
そう言ってくださった。
あぁ、独りじゃないんだ。
周りはまだこんなにも暖かくて、
けど、やっぱり、あなたがいなければ…
体育館裏で荷物をまとめて、帰ろうとした。
すると、
中也「オイ、大丈夫か?手前、あいつと付き合ってんのか。やっぱな〜」
「えっ、つ、付き合ってない…!!」
中也「俺、見たらなんとなくそんな感じだったし。でも攻めるつもりはねぇ。お前が幸せなら、俺ァそれが一番だ。気に食わねぇがな。」
彼、やっぱりいい人だ。
「でも先生、ここ、やめちゃうの。私のせいだよね。」
彼に言ったって仕方ないのに。
いろんな人が、私を助けようと話しかけてくれた。
でも、一番そばにいてほしいあなたがいない。
中也君の目の前で、泣いてしまった。
最近、ずっと泣かなかったのに、このことがあってからすぐに泣いてしまう。
先生と離れたくないよ。
好きだよ。そばにいたいよ。
ここの人は優しい人もいるよ。
けど、あなたがいなきゃ何も楽しくないの。
あなたが必要なの。
きゅっ、
と、ぎこちなく抱きしめられる感覚があった。
中也くんは、泣いている私を慰めるように、
頭を撫でてくれた。
でも一番、抱きしめて欲しいのは、
太宰先生なの。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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通行人N - 素直な王道恋愛話はいつになってもいいですね…!!続編に期待しちゃいます… (2018年8月7日 1時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
彩優(プロフ) - サキノさん» わぁあ、そんなふうに言っていただけるなんて…!!!本当にありがとうございます(*´ч`*) (2017年11月8日 22時) (レス) id: e31a3842a9 (このIDを非表示/違反報告)
サキノ(プロフ) - すっごく面白かったです!夢主ちゃんの行動が一つ一つ可愛い!この作品好きです! (2017年11月8日 21時) (レス) id: 5a4285e220 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩優 | 作成日時:2017年10月9日 15時