保健室の常連さん。【太宰治】

優しすぎて ページ22

「せ、せんせい！そういえば私…」



太宰「あぁ、心配しなくていいよ、顧問に調子が悪いみたいって伝えておいたからね。」


「すみません…」


太宰「謝らなくていいよ、こーゆーときはありがとうでいいの」




先生は優しい。

どうしてこんなにも優しいの？

優しすぎて、ちょっと心配。



もう既に先生のファンは沢山いるけど、
またどんどん増えちゃうよ。


先生だけの私だけど、
私だけの先生じゃないね。




いつか、私だけの先生にしたい。




今はまだ、叶わないだろうけど。




彼女が出来たからって、先生は
生徒を嫌ったわけじゃない。みんな平等に接してる。
だから私を生徒としては、特別扱いすることは出来ないんだ。




仕方ないことだってわかってるのに、ちょっと心が痛い。








太宰「何か深く考えてるみたいだけど、私は君だけを愛してるからね？不安になったらいつでも聞けばいい。いつだって君を愛してるって言ってあげるさ。」



「…！！」


この人、私の心を見透かしてくる。

変な人。




でも、大好きな人。








「先生、私、用がなくてもここに来てもいいですか？」


太宰「もちろんだよ。いつでもおいで？仮病はダメだけど…まぁ、」




"たまには、君なら仮病で来ても許してあげる。"









なにそれ…先生、反則です。








私はその日から、病弱な人を偽ろうかな、
なんて、考えてしまった。

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