保健室の常連さん。【太宰治】

不思議なこと ページ3

保健室ってやっぱり落ち着くなぁ。
養護教諭となった今でも、やっぱりこの場所が好きだ。




なんて、しみじみしていたら、
急に保健室の扉が開いて、



そこには、赤いネクタイの少女がいた。

この高校は、
学年ごとにネクタイの色と靴の色、
体操服の色が決まっていて、
赤いネクタイということは、新入生である。

ちなみに、今年は青が2年、緑が3年だ。





太宰「こんにちは。どうかしたかい？」


「いえ何も。ただ、此処の保健室の先生ってどんな人かなぁって思って。」


太宰「入学早々保健室に来るなんて珍しいと思ったんだ。そんなことだったのかい。で、私はどんな人かわかったの？」


「見た目で判断するのはいけないと思いますが、多分、チャラい感じの人かなぁって。」





え、嘘。そんなふうに見えるの？汗

まぁ別に構わないか。嫌われさえしなければ。


太宰「ふふ、不思議な子だね。名前、何ていうの？どこのクラスになったんだい。」


「花宮Aです。4組です。」


太宰「へぇ、Aちゃんかぁ。いい名前だね。」


「いきなり生徒のことちゃん付けですか。やはりチャラいですね。私は苦手なタイプです。それでは失礼します。」




ピシャリ。扉が閉められ、彼女が遠ざかっていく足音が聞こえた。



え、苦手って言われた。汗






ま、まぁ、嫌われても、
私は大丈夫だけどね！！！！

精神的にスゴイくる…けど…


まぁ、まだまだこれからだしね。
なんとしても仲良くなってみせるよ！！


待っててね、Aちゃん！！！！

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