保健室の常連さん。【太宰治】

爆弾 ページ20

せっかくAちゃんと幸せな時間を過ごしてたのに何なんだこいつは。

てか、そういえばこいつAちゃんに告白したんだよね。

私の彼女だから手出すなとは流石に言えないけど、彼氏いるらしいよくらいは言ってやろ。




太宰「…てか君、サッカー部だっけ？」


中也「…そーだよ。なんか文句あんのか」


太宰「いや、マネージャーにテーピングくらいしてもらえたでしょ。アイシングもしてもらえば良かったのに、わざわざここまで来て。」


中也「…マネージャーうぜぇんだよ」


太宰「へ？」


中也「俺の先輩とかイケメン多いんだよ。あいつらそれ目当てでマネやってる。だから嫌い。」


太宰「だから頼りたくないって？随分と子供だ」


中也「…なぁ。花宮知らねぇか。」


太宰「Aちゃん？知らないねぇ。部にいない？彼女バスケ部のマネージャーでしょ。」



中也「な、なんで名前呼び…！？…いなかった。……アイツがマネージャーなら俺も頼るんだけどな。」







私が言うのもなんだけど、相当惚れ込んでるな、コイツ。早い所潰さないとね…




太宰「好きなんだね。」


中也「あぁ…って、はぁ！？ちげーし！あーゆーやつはちゃんとマネ目当てで仕事してるからいいなってだけで！！！」


太宰「あの子彼氏いるよ」






はい。爆弾投下。
さっさとお引き取り願いたい。





中也「なんだ…って？…まぁいい。俺がアイツを振り向かすだけだ。何処の馬の骨とも知れねぇやつにノコノコ渡すか。」




もう貰われちゃってるんだけど。
Aちゃんは私のモノなんだもん。





太宰「あのさぁ。断られたら潔く諦めることも大事だよ？ずるずるつきまとったらそれこそ嫌われる。」



中也「諦めたりなんてしねぇよ。」





いや…諦めろよ。

もうほんと腹たってきた。

なんなんだ中原くんの執着。





Aちゃんは
私のなんだからね！！！






シャーッ。

カーテンの開く音がした。



あれ…A！？




中也「花宮！？！？」

名前→←夢か現か

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西 - この方角に福があるはずです

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